しずかちゃん並みに、風呂に入っている。
風呂が大好きだ。最近は朝と晩、1日2回。
半身浴で、しわしわになってもいい雑誌を読み続ける。
しばらくしたら一度上がり、お茶などを飲んでぼーっとする。
で、また入浴。これの繰り返しが大好きだ。
そして。
事件は、今日の午前中に起きた。
いつもの如く風呂に入ろうとしていると、ドンドンドンドンと扉を叩く音。
「何事?」
覗き穴から見ると、制服のおばちゃんらしき人影。
何だろう。何か悪いことしたかしら。
恐る恐るインターホンに出ると、おばちゃんはこう言った。
「カノメさんですよね!」
「はい」
「ガスの使用量が先月より上がってるんだけど、大丈夫かね!」
え。そんな我が家の経済事情を心配しての、あの扉の叩き方なのか?
「それはガス漏れしてるということでしょうか」
「いやね、そういうんじゃないんだけど。今もメーター動いてたから。出てきて確認してくれる?」
「今シャワーを使ってたんで。外に出るのは…」
「あ、そうかね。何でこんなにメーター上がったんだろうね。いやね、今もメーターが動いてたから心配になって訪ねてみたんだけどね。先月の倍以上使ってみえるしね」
私はやはり、自分が悪いことをしているような気分になってきた。
このおばちゃんは、なぜ私にこのようなことを力説するのか。
「お風呂はあれ?シャワーだけ?」
「いえ、冬は1日2回お湯を溜めてます」
「あ、そうかねそうかね。じゃそれが原因だね」
「多分そうでしょうね」
「あ、そうかねそうかね。じゃまた1ヶ月様子見てみましょう」
「はぁ」
「どうも失礼しましたぁ」
30分後。風呂から上がりぼーっとしている時。私はようやく気付いたのだった。
おばちゃん、自殺を疑っていたのか。
それなら扉の尋常じゃない叩き方、しつこい尋問にも納得なのだった。
そうなのか。生きているか確認されたのか、私。
来月はお風呂の回数を減らそう。
そう、心に決めたのだった。
風呂が大好きだ。最近は朝と晩、1日2回。
半身浴で、しわしわになってもいい雑誌を読み続ける。
しばらくしたら一度上がり、お茶などを飲んでぼーっとする。
で、また入浴。これの繰り返しが大好きだ。
そして。
事件は、今日の午前中に起きた。
いつもの如く風呂に入ろうとしていると、ドンドンドンドンと扉を叩く音。
「何事?」
覗き穴から見ると、制服のおばちゃんらしき人影。
何だろう。何か悪いことしたかしら。
恐る恐るインターホンに出ると、おばちゃんはこう言った。
「カノメさんですよね!」
「はい」
「ガスの使用量が先月より上がってるんだけど、大丈夫かね!」
え。そんな我が家の経済事情を心配しての、あの扉の叩き方なのか?
「それはガス漏れしてるということでしょうか」
「いやね、そういうんじゃないんだけど。今もメーター動いてたから。出てきて確認してくれる?」
「今シャワーを使ってたんで。外に出るのは…」
「あ、そうかね。何でこんなにメーター上がったんだろうね。いやね、今もメーターが動いてたから心配になって訪ねてみたんだけどね。先月の倍以上使ってみえるしね」
私はやはり、自分が悪いことをしているような気分になってきた。
このおばちゃんは、なぜ私にこのようなことを力説するのか。
「お風呂はあれ?シャワーだけ?」
「いえ、冬は1日2回お湯を溜めてます」
「あ、そうかねそうかね。じゃそれが原因だね」
「多分そうでしょうね」
「あ、そうかねそうかね。じゃまた1ヶ月様子見てみましょう」
「はぁ」
「どうも失礼しましたぁ」
30分後。風呂から上がりぼーっとしている時。私はようやく気付いたのだった。
おばちゃん、自殺を疑っていたのか。
それなら扉の尋常じゃない叩き方、しつこい尋問にも納得なのだった。
そうなのか。生きているか確認されたのか、私。
来月はお風呂の回数を減らそう。
そう、心に決めたのだった。
ゴージャスヘアの由紀さん初めてみました!いいですね☆
あの髪形の日はねぇ、結構\評判良かったんだよ。「今日は綺麗だね」とかね。この「は」がポイントです。はい。