喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

完璧な神社に行く

2008-04-06 18:17:00 | 日々のこと
清々しいほどにバカバカしく素敵な神社に行ったのだ。数日前の平日、ふらりと一人で。犬山の桃太郎神社である。すべてが完璧なまでに私のツボであった。神社の前には遊具があり、小さい子どもが元気良く戯れている。進んでゆくと、擬人化された犬と猿とキジが桃印の鎧を来て凛々しく立つ様が、素敵にバカバカしい。そして正面に出迎えるは、桃から生まれたアイツである(写真参照)。階段の途中で遭遇するは、芝刈りに向かうおじいさん。おばあさんは下の方で洗濯。鬼たちは、ところどころに赤やら青やら緑やら、ぬぬっと立っている。間が抜けていて最高。階段を上った所に、またまた桃太郎ご一行。そして横を見れば、なんとまぁ桃型の鳥居。そのピンクのアーチたるや少し卑猥である。境内の横には、ポタポタと涙を流し続ける鬼。うむ、かなり反省しているようだ。ありとあらゆる所に桃印。賽銭箱まで桃印。負けた鬼が四つんばいになり「背中に乗ってください」と言っているので希望通りに乗ってやる。私が倒したわけでもないのに、勝ち組気分満々である。「鬼のミイラ」があると書いてあるので期待に胸を膨らませ宝物館に入るとこれは…普通のお宅ではないか。しかもミイラの写真ではないか。しかもVOW級に怪しい写真ではないか。そのぼったくり感すら最高であった。こんな素敵な神社が近くにあるとは、侮り難し愛知県。疲れた心を癒すのに、最適の神社である。あのキジのいっちゃった目に出会ったら「私の悩みなんかちっぽけだわ」と歌い踊りながら帰ること間違いなし。私、かのめは陰ながら桃太郎神社を応援します。