神癒が起こるには
たゆみなき祈りと、否定的な想念からの絶縁の努力とが
欠かせない。
投稿者の場合も
「古き業から来る否定的消極的な観念」を
「“神の子”の円満完全なる観念」に変える必要があった。
一日10回の四部経読み、聖典の勉強、神想観の繰り返し等、
真理の探究と真理の体現の努力は
2年以上の長期にわたっている。
でもこれらは
楽しい修行であって、
苦痛に思ったことなどない。
こういう修業とはいえない努力があって初めて
実相に到達するのが
普通である。
始めから救われているといったって、
自覚するのに時間がかかっても
不思議はない。
過去及び過去世に集積されてきている業というものが
潜在意識に染み込んでしまっている場合が多いからだ。
(奇蹟の時は今 アディントン・谷口雅春訳 日本教文社)
【ここに私たちは“認めること”“如実に真理を自覚すること”“そこに人間が解放されること”の実例を見るのである。全能の神の力を“認める”ことによって、そして、それに加うるに“人間神の子”の真理を深くさとる心境に達してアリスは癒されたのであった。当時の彼女の容態は、もう危機一発の瀬戸際という状態であったので、すべてを放棄して大なる神の力に完全に委し切るより外に道はなかったのであった。しかしこの実話がそこへ落ち着くことが出来たのは、アリス自身及びビアード博士のひたむきな揺ぎのない堅信であった。大抵の人ならば神癒はこうこう言う順序で起るのだと思うような具合に、彼女の神癒は一夜のうちには起らなかった。この奇蹟が起るには、たゆみなき祈りと、否定的な想念からの絶縁の努力とが2年間も続けられていたのであった。この2年間の途上には、アリスも自分の容態に変化がないことについて世上一般人同様の不信の暗い感情に誘惑されそうになったこともあったには違いないのであった。しかし彼女はそんな誘惑を避けて、唯ひたすら、たゆみなく祈りつづけた。そして愈々神癒が来たのであった。レベッカ・ビアード博士は人間には到底解釈の出来ない奇蹟を見せてほしいと祈ったのであったが、ついにその祈りに対する神の答えが来たのだった。】