ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
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参議院選挙もいよいよ大詰めに入ってきました。今回の選挙は政党によるテレビコマーシャルがすごく多かったように感じました。またメディアへの露出も多かったように感じました。でも選挙のときだけ一所懸命PRしたってダメですよね。

どの政党も年金問題を一番の争点に挙げています。「年金記録をちゃんと突きあわせていくら保険料を払ったのかをわかるようにします」、「決められた額の年金は必ず払います」、「将来いくらの年金がもらえるのかをきちんと伝えます」といろんなことを言っています。いかにも「自分のところの政党はすごいことをやります」と言いたげです。

でもよく考えてください、もともと「老後のために働いているうちに掛け金を毎月納めて、将来安心して暮らせるように備えましょう」ということで半ば強制的に納めさせてきたものですから、各政党の主張は当然のことなのです。当然のことをやるのにどうしてこんなにもすごいことでもやるような主張をするのでしょうか。言い方がすごく恩着せがましくて不快です。

例えば企業などが「絶対に儲かります」と言って、資金を集めて、焦げ付かせて元金すら返せなくなったら詐欺罪で刑務所行きになったりします。歴代の社会保険庁の官僚は国民から集めた資金で箱物を作ったり、余計な出版物などを高い金額で発注して、ばら撒き続けてきたわけです。そしてその見返りに退官後に天下りして数億円の退職金を受け取っています。そのあげく年金を払った記録をなくしたから年金は払わないと言っているのですから、同じじゃないですか。騙す意思があったとかなかったとかは関係ありません。政府がやることだから安心してお金を払い続けてきたわけですから、民間がやったのとは訳が違います。本来ならば民間の数倍、数十倍の罪をかぶるのが筋だと思うのですが、夏のボーナスのほんの一部の金額を税金に返納するだけでチャラにしてしまいそうです。こんなバカな話はありません。

そもそも民主党の長妻議員が国会で指摘したから表面化しただけで、表面化しなかったらずっとこのままの状態だったわけでしょ。言い換えれば表面化したから仕方なくやっているわけです。こんな奴らに何かができるとは思えません。自民党の正直な感想は「選挙前に厄介なことが起きたものだ」と思っているだけだと思います。それで選挙があるものだから、選挙前に社会保険庁を解体するだとか、年金制度だを見直すだとか、いろいろな法案を付け焼刃的に成立させましたが、数十年もほったらかしにしてきたのに、ほんの数ヶ月で考え付いたことですべてが解決するとは思えません。

だったら正直に今までほったらかしにしてきた責任を謝罪し、責任の所在を明らかにした上で厳しく断罪し、どうせすぐには解決できない問題なのだから長期的な計画を発表すればいいのに、なんでもかんでもすぐに解決できるような嘘を言って、嘘の上に嘘を重ねています。嘘を重ねることが政治だと言うのならば、そんなものはいらないわけです。もっとまともな事が言えないのでしょうか。本当に腹が立ちます。

とりあえずこれまで支払ってきた年金の掛け金をすべて返納した上で新しい仕組みを提示すべきだと思うのです。そしてその上で国民が納得すれば再び保険料を預ければいいし、納得しなければ未加入でよいと思うのです。徹底的に国民に不信感を与えたのだから、それが筋だと思うのです。これまで支払ってきた年金の保険料という人質をとられた状態で新しい制度を云々言われても逆らうことなど出来ませんから、人質を解放してから議論をするのが当然ではないですか。ずいぶん卑怯なやり方をするものです。そこまでしないと、どうせ今まで働いていた奴らが名前だけ変わった特殊法人でまた働くのでしょうから結局何も変わらないと思います。社会保険庁の職員なんて「腐ったミカンの法則」で、すべてが腐ったミカンばかりでしょうから、ちょっとそっとでまともなミカンに変わるわけがありません。そんな奴らに大切なお金を預ける気にはなれません。

選挙前で安倍首相も小池百合子防衛大臣も社会保険庁と対立するようなコメントを次々と発表しています。とくに労働組合に対しては労組が民主党支持なのでボロクソに言っています。しかしこれもどうせ選挙用のポーズです。選挙が終わればまたこれまでの馴れ合いに戻るのでしょう。本当にやる気があるのならば、まずはこれまで無茶苦茶なことをやってきた社会保険庁や厚生労働省の官僚を引きずり出してきて厳しく断罪するのが先だと思うのです。

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