
春咲の椿=春曙光
都会は人口が密集し、時間が稠密化、老人が住むには住みにくい所とされてきた。だから一時、定年後の永住地を田舎に求め、裏庭に小さな農地を囲い、自営自活をするのが理想だとされ、相当数の人たちが転地していったことがある。
ところが、そう実践した人達がいつの間にか田舎を諦め、都心回帰してきた。なぜ、田舎暮らしを諦めたのか。理由は色々あるだろう。作物の管理が思った以上に労苦の多い仕事だったり、田舎の人たちとのコミュニケーションがうまくはかれなかったとか。でも一番の大きな問題は病院だった。病気にかかっても身近に適当な病院がない。車で、遠くまで出向かなかればならない。
そんなこともあって、老人が都心に戻ってきた。かれこれ20年くらい前のことだったろうか。その後は、地方に移住する老人は皆無だ。その分、都心には老人が溢れている。(もちろん、少子化で地方の子ども数の減少も深刻だが)
都心に戻った老人は、その後をどうするのか。やがて老人ホームに厄介になるほかないが、そうした施設の多くは、都心のはずれにある。するとそうした地域には病院が少ない。だからタクシーを呼んで通院するしかない。かつて地方に移転したのと同じことが起きている。
老人問題は難題ばかりだ。
そんな中、都心のど真ん中に介護付きの老人ホームが出来つつある。通院するにも、ちょっと出かけるにも、老人にとっては快適だ。もちろん高額である。いくらかは知らないが、、、。
また反面、少子化なのに幼児達も増えている。若夫婦が地方から転勤してくるからである。
これからは、都心に人口も文化も一層集中してくるのは間違いない。高層マンションが林立している。地方と都市の格差分離が今後一層進むのは間違いない。この都市と地方の分離が、今後の知識工業社会の、大きなことを言えば、今後の文明の最大問題と思われる。
一つの解決策として、アメリカのように政治機能の移転、ニューヨークとワシントンDCの分離と同じように、日本の国政機能・国会を地方に移転する案があった。また、研究都市として筑波学園都市と同じように地方移転が構想されたが、分散した大学は逆に都心回帰している。いずれも失敗である。
難しい問題である。地方に重点を置いている石破さん、理解しているのかな。【彬】
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