2021/05/20
日曜日のフジテレビ、「ワイドナショー」に清塚信也さんが出演されていて、難しそうなリズム譜でも言葉に変えてみるとわかりやすい、とレクチャーしていました。
リトミックも同じことをやっている、と思いました。
私の所属していたリトミックの団体では、よく使われるリズムパターンをまとまりとして覚えるということをやっていました。8種類のリズムパターンを3歳ころから教え始めます。
そのリズムのパターンを食べ物、昆虫、生活用品、車の種類など、子どものわかりやすそうな言葉に替えて、声に出し、リズムで叩きます。
こうするとリズムがまとまりとして覚えられるので、譜読みのときに、ぱっと読めるし、演奏や歌もスムーズになります。
清塚さんは四分音符ひとつ分を、それぞれに、
ラーメン、ステーキ、カレー、おいしい という言葉に替えていました。
「ラーメン」は8分音符と16分音符2つ、「おいしい」は16分音符4つになるので、打つとけっこう速めでしたね。この4つの言葉で4分の4拍子の1小節分なので、細かい刻みでした。
出演者の東野幸治さん、松本人志さんなど、手でリズムを打つのに少し戸惑っていらっしゃるようでしたね。
たぶんカウントをとる時には基本の1拍で1回手を打っていたのに、言葉のリズムになった途端に、1拍で3つあるいは4つ打たなくてはならないので、急に速く細かくなったように感じたからでしょう。
私が教えていたのは、四分音符2つ分で打っていました。小さな子たち相手なので、手も速く打てないのです。
リズム譜読みでは、
タ―ティティ ティターティ ティティター ティティティティ
となるのですが、こうすると無味乾燥なので
ラーメン ス テー キ おすし おいしい など
知っている言葉に変えるのです。
そして拍をメトロノームのように正確に刻むことも難しいですね。
まず、体の中に拍(ビート)が正確に流れていく感覚が必要です。リトミックを創始したジャック=ダルクローズは、音楽を学ぶ学生たちでも、このリズム感のない者がいるので、リズム感を養うために拍に合わせて歩くということを始めました。
和楽器でも、たぶん言葉のリズムで覚えているのではないでしょうか。