よし坊のあっちこっち

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今年は”女性の年”、東京、英国、そしてアメリカ

2016年08月01日 | アメリカ通信
東京で女性都知事が誕生した。日本は女性が上に立つことを嫌う男尊女卑の精神が今でも脈々と波打っている国だと思うが、同じような国の韓国でも既に女性首相が誕生しており、似たようなアジアの国でも、どこか国家のDNAが違うのであろう。

日本では若い男性より女性の方が肉食系と言われる今、同じ男性としては歯がゆい思いがあるが、女性の社会的進出を助ける意味では、その方が良いのではと最近は思う。

それにしても、小池百合子は絶妙のタイミングとやり方で都知事選に打って出たと感心する。長らく党内で干されてきた小池にとって、参院選の自民大勝はさらに小池の党内での重要地位を遠ざけた。安倍安定政権が続く限り、小池の芽は無い。これで小池の腹は決まったはずだ。加えて自民大勝で党内の雰囲気が緩くなった、と読んだはずだ。その上で、党に諮ることなく単独出馬に打って出たと見る。党に諮っておれば徹底的に叩かれ、出馬の芽を摘まれたのではないか。なかなか、腹の座ったタフな政治家ではないか。

それにしても、野党とその候補者は目を覆わんばかりの体たらくだ。かつての社会党と同じ道をひた走る民主党、いや民進党。この党は割らないと再生出来まい。それと、担がれたジャーナリスト出身の鳥越俊太郎。自分の人生で最後のひと花を咲かせようという魂胆が見え見えではなかったか。知事職は激務である。克服したとはいえ、大病経験者で70代の半ばという条件は激務にそぐわない。他候補者に比べ、圧倒的に公共の場での露出が少なかったことが、もし体力に関係しているとしたら、出馬はとんでもないことであり、都民を愚弄することになる。加えて女性問題。長らく、「俺はジャーナリスト」として高い知名度とともにジャーナリズム世界の一角を占めたにしては、大いに晩節を汚してしまった。ひと花さかせるどころではない。醜態の一語に尽きる。

4か月後に迫ったアメリカの大統領選。アメリカもおかしなことになっている。ここでも野党共和党の体たらくは目を覆わんばかりである。日本の民進党よりはマシだが、一介の胡散臭いビジネスマンのトランプが候補者になってしまった共和党の現実。党は大揺れに揺れている。これでトランプが大統領にでもなってしまったら、将来アメリカにRed President、即ち共産主義思想の大統領が出てもおかしくないことになる。昔、Martin Grossの「The Red President」というサスペンスを読んだことを思い出す。恐らく共和党は票が割れると予想され、ここでも女性初の大統領が出れば、サッチャー以来の女性首相誕生の英国といい、大東京の小池といい、今年は正に女性の年になりそうだ。


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