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よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

不思議な事

2008年02月26日 | いろいろ
世の中には、後で考えて不思議な事がある。と言っても、今テレビ等で話題のスピリチュアルの類ではない。あのスピリチュアル番組はどう考えてもインチキ臭い。いかにも透視しているかのような発言で、見ているものが驚き、感激している有様は滑稽だ。あの大センセイとやらを、街中に引っ張り出し、街行く人を対象に透視でもさせたらよい。まず当らぬ話だ。

さて、よし坊の不思議な話。

よし坊には妹と弟がいたのだが、学校を出てから30余年、三人が一堂に会したことは無かった。たまに二人の組み合わせでは会ったことはあるのだが。それぞれに家庭を持ち、ばらばらに住めばそんなものだろう。

3年前、妹が言いだしっぺで久しぶりによし坊の奈良の家で会うことになった。よし坊はアメリカから飛び、弟は東京から、そして妹は三重から。その日は一泊で、翌日駅の近くのレストランで昼飯を食べてお開きにした。レストランを出て、弟は駅へ、よし坊と妹は方角が違うのでその場で弟とは別れたが、暫く立ち話をした。私はそろそろ弟が駅前通に曲がるだろうかと気になって、顔を向けると、正に丁度遠くの角を曲がるところで、弟も一瞬こちらを見た。私も挨拶と言うか目と顔全体で挨拶を送った。弟も首を縦に振ったように見えた。実際には遠くて目等は見えないはずだが、その時は見えたような気がした。ほんの一瞬だった。この光景が妙に後まで残ったのだ。これが弟とは最後の「会話」となった。2週間後、妹から国際電話があった。脳溢血で死んだ、と。その瞬間、彼の目を思い出した。

妹は今でも会おうと呼びかけた事を悔いている。しかし、よし坊は良かったと思っている。あのチャンスが無かったら、彼とは生涯会わず仕舞いだったと思うから。我々が会わなかったとしても、彼はあの日から2週間後に人生を全うする事になってたと思う。ちと、48歳は若すぎた死だが。




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