よし坊のあっちこっち

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ブライアン・ニコルスと終身刑

2008年12月14日 | アメリカ通信
今日13日、当時のアトランタを震撼させた事件の注目の裁判判決があった。アメリカは裁判をテレビで流すので、市民の意識も当然高くなる。情報開示とはこういうことも指すのだと思う。警察の取り調べもモニターテープにとっているので、日本での密室取調室でのでっち上げ調書なんていうのは、中々出来にくい。

さて、ブライアン・ニコルスが起こした事件だが、2005年、別の事件の裁判当日、彼は裁判所のセキュリティの不備を突いて、銃を奪い、裁判長他2名を所内で殺害、逃走中に更にひとりを殺害、最後はアパートで女性を人質に立てこもったが、投降して終わった。捕まった後も極めて冷静で、後の取調べの過程で、同じ事をもう一度やるかも知れないと、平然と言ってのけている。

注目の判決は恩赦無しの終身刑。司法当局は一様にショックを隠しきれないでいる。死刑と言う大方の予想を裏切ったからだ。何故ショックかというと、これで4人殺しても死刑に出来ないと言う流れが出来てしまう事を恐れているのである。
ジョージアでは、陪審員12人の全員一致が無いと死刑に出来ない。今回は9人死刑、3人が終身刑相当と判断し、最後まで全員一致を見なかった。例えば陪審員にひとりでも死刑廃止論者がいれば、死刑に出来ないと言う事だ。これは重大なポイントだ。因みによし坊は死刑制度存続論者である。とても死刑廃止論者にはなれない。やはり、ハムラビの昔から言われてきた「目には目を、歯には歯を」だと思うのだ。

日本でも来年から、陪審員制度に似た裁判員制度が始まると言うが、なれない制度をスタートさせるのだから、大変な事である。


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