ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

映画 「Eastern Promises」

2007年12月26日 | 映画
イヴの前夜に当たる23日夜9時半から映画を見に行く。

David Cronenbergの新作「Eastern Promises」はドイツでは12月27日にドイツ語吹き替えで公開されるのだけど、この夜はそれに先立って原語の英語での公開。

名画座は思ったよりも多くの人出。クリスマスといっても親元に帰らないような連中もたくさんいるのね。日本人は我々2人のみ。



ニコライ、あんたは一体何者なの?


この新作も強烈でした。Cronenbergは大好きな監督の1人なのだけど、彼の作品を見たのは久々で前作は見ずじまい。最後に見たのは1996年の「Crash」だったかも。

今回はロンドンに根を張るロシアマフィアに関連した話。写真のニコライはあるロシアマフィア組織のボスの息子の運転手なのだが、このバカ息子が仕出かす人殺しの後始末をやってやったりしている。1人の少女が街の薬局で倒れ、運ばれた病院で女の子を出産するが死亡する。残した日記から彼女が14歳でマフィアのボスの爺さんに強姦されて妊娠したことがわかり・・事実が暴かれそうになり関係者に危険が迫り、チェチェンの追っ手が迫って来たり・・・ま、いろいろあるんだが最後の結末がはっきりせずに、アレ?ってな感じで映画が終ってしまった。これからどうなるんだよう?もっと見せて・・とやや欲求不満状態。

もう一度ドイツ語吹き替えヴァージョンを見に行こうかしらん。

ニコライをやったViggo Mortensenが最初はマジにワルの顔つきだったんだけど、実はマフィア内に潜る正義の人だったりしてだんだん顔付きがやさしくなっていくのがわかりやすかったというか・・カッコ良かった

それにしてもイギリスにもしっかりロシアマフィアが入り込んでいるのね。そういえば、元KGBのリトヴィネンコがロンドンで暗殺されたのもちょうど今くらいだったんじゃなかったっけ。この映画はフィクションだけど、ま、これに似た世界があるんだろうなあ・・きっと。