ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

「おばんざい」は悩ましい。

2011年10月14日 | おばんざいつれづれ

チームKの「つづき・ひとの『わ』ランチ」は、「秋野菜で楽しむ京のおばんざい」。

来週ママスハウスで開催する「ひとみさんのおうちごはん」の特番?は、「ひとみさんのおばんざいランチ」

「おばんざい」づくしで、以前から私のことをよくご存知の方なら、ちょっと???マークが頭に浮かぶのではないかしら。

 

 

ブログを始めてすぐの頃、「おばんざい」について書きました。

(5月23日 → こちら )

その時の戸惑う気持ちは今も変わっていません。

なのに、自らタイトルに「おばんざい」を使うなんて、「なんかそれってずるくない?」「所詮、人が集まったらそれでいいんやろ」「悪魔にタマシイ売ったような感覚」(^^;)・・・とか何を言われてもしゃあないんちゃうやろか・・・って、実は居心地が悪いのです。

・・・いや、誰も面と向かっては言われへんけどね。そこがまたこわい・・・(^^;)。

 

 

夏に、結婚して京都を離れてかれこれ数十年・・・という方とお話をした時のこと。

私の仕事の話になって「おばんざいランチっていうのをやったんです」と言うと、「・・・? おばんざいって何ですのん??」と、真剣に聞かれました。

つまり、私よりちょい上の年齢の方が京都で生活していた頃はメジャーではない言葉だったんじゃないかなって思いました。

その方が生まれ育ったのは、京都の洛中にほど近いところ。私のように西の果てではありません。

だから、本当なら、昔から家のおかずをおばんざいと言うならばその方は当然使っている言葉だったはずです。

一応私の持っている知識で説明し、「おばんざいで人気のお店が今増えているんですよ」なんて話しましたが、「腑に落ちひん、だって知らん言葉やし」「なんでおからとか菜っ葉の炊いたんをわざわざお店で出さはるのん?」って感じでした。

 

 

また別の日、横浜市在住の男性に「おばんざいって僕たちが普段食べてるものとどう違うんですか」と聞かれました。

これにも私は「うーん・・・」でした。

「いや、そんなにちがわないです」と思わず言ってしまいました。

だって、私の作っているおかずはまぎれもなく「おばんざい」って呼べるものでしょう。でも、私自身はそんなに特別なものだと思っていないからです。

ブログの自己紹介にも書いているとおり、「普段着のごはん」です。

ただ、それをあたりまえに作る人は減っているかもしれませんね。

 

 

こうして、なんとなく「おばんざいのうえのさん」みたいなイメージが一部で先行する中(なんかゲイノウジンみたいやね ^^;)、自分の中ではちがうねん、なんかちがうねん・・・という思いが積み重なりながら日々過ごしています。

そのくせ自ら「おばんざいランチ」と命名し、準備を進めて、わくわくしながらも矛盾した気持ちを抱えている毎日です。

 

でも、こうしてずっとずっと考えているうちに、わかってきたことがあります。それをまた書きます。よかったら読んでください。

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