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僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
コメント欄はモラルを守った上で御自由に書込みどうぞ。

『L'ULTIMO BACIO Anno 12』 佐野元春 and THE COYOTE BAND - Rockin' Christmas 2012

2012年12月22日 | 佐野元春

先週の日曜日は衆院選。どこを選ぶか悩む。
ボクは色々考えて共産党に投票した。ここのHPが一番東北についての情報を掲載してた。
ボクが優先して欲しいのは「東北復興・脱原発」。その考えに一番合ったのは共産党だった。
結果は惨敗だったけど、自分の選択に後悔はない。

ただ、自民党圧勝の結果にはガッカリ。安倍さんは一体「いつの日本」に戻す気だ?
国防軍、憲法改悪(あれは改正じゃない)、彼はこの国をどうしたいんだ?
決まったからには仕方ない。任せるが信用はしない。見てるからな。
先ずは「東北復興」チャンとやってくれ。いい加減なことしたら許さないから、な。

選挙の結果にモヤモヤした週初め。恵比寿に元春&コヨーテバンドのライブを見に行く。
昨年同様恵比寿ガーデンホール企画のクリスマスイベント。
体調は激ワル。喘息が悪化して咳がヒドいが医者に行ってクスリを貰ったら効いた。

恵比寿ガーデンはイルミネーションで煌びやか。大勢の人が集まってる。

嫁とも落ち合って席につく。ボクの席は左端で出口の傍。
若し体調が悪くなったらスンナリ出れそう。安心。ステージも見やすい位置。
元春のライブは衝撃(笑)のアーリーサマーツアー@横浜以来。
今回ウィンターツアーは未だ見てない。コヨーテバンドのオトがどうなってるか楽しみ。


元春はお洒落な格好でギターを持って登場。
最初から「アンジェリーナ」「スターダストキッズ」「ダウンタウンボーイ」の3連発!
いきなり、これか!一気にヒートアップ!でも喉が痛いので声は出さず拍手で応える。
演奏がシャープ、疾走感に溢れてる。
サマーツアーでは聴こえづらかった藤田顕クンのギターがバッチリ聴こえる。
アッキー、イイね!深沼クンも結構派手なアクションを決める。ホント、バンドになってる。

ホント楽しいライブ。元春のトークも含めて笑って感動。以下ボクの「燃え(笑)」ポイント。

 ・昨年に引続いて元春しゃべる、しゃべる。
  フードメニューについてアンケートをとったり、「酒呑んで皆イイきもちだろ?」
  「○○と○○が同じ値段なのは納得行かない。文句言ってやる」には受けた(T▽T)
 ・レコーディング中のアルバムから新曲2曲を演奏
  「La Vita e Bella」は東北ボランティアの際は必ずお供にしてたのでライブで
   改めて聴くとグッと来た。「ポーラスター」は尖っている感じ。
 ・「ハートビート」をオリジナルどおりに演奏。毎回アレンジが変わるこの曲。
  オリジナルアレンジをライブで聴いたのは初めて。
  元春は演奏の前「この曲をみんな10代で初めて聴いたかもしれない」
  ボクが元春をチャンと聴きだしたのは20代半ば。10代では聴いてない。
  「ハートビート」や「サムデイ」に「青春の想い出(そんなモンあったか?)」
  は重ならない。でも、この曲はライブで何度も聴いた。嫁や友人と一緒に。
  だからいつまで経っても「想い出」にならない。現在(いま)でもリアルだ。
 ・「今回の選挙の結果にはガッカリ。でも楽しい夜だから野暮は言わない」
  と言って演奏された「国のための準備」。コヨーテと元春は荒々しく吼えた。
  そう、今回の結果に誰が納得してるのか?でも世の中、思い通り変わらない。
  「オレたち」はマイナーなのか?何か「変える」のを阻止するチカラがあるのか?
  元春の歌は旧い曲でも「現在(いま)の世界」にリンクする。この曲もそう。
  コヨーテの「現在(いま)の雄たけび」たしかに受け取った。

第二部は元春クラシックのオンパレード。
ホボキンで聴きなれた「コンプリ」「99ブルース」の演奏はカッコいい!
でも、ホボキン大好きなボクには正直複雑なキモチもある。
コヨーテメンバーはホボキンアレンジをなぞる様でオリジナルな味を加える。
そこにはリスペクトがあった。同時にミュージシャンとしてのプライドもある。

同じ曲だけどホボキンは横ノリ。コヨーテは前ノリで速い。ビミョーに違う。
考えてみれば2つのバンドを持ち同じ曲を違うアレンジで演奏できる。
そんなアーティストは滅多にいない。そこが元春の凄さ。

後半「約束の橋」。明らかにホボキンとは違う姿。前のめりに走る。
ずーっと苦手だった曲。サビの「今までのキミはマチガイじゃない」を
歌うことに躊躇いと気後れを感じてた。でも今回は素直に一緒に歌えることができた。

なぜだろう?ワカンナイ。
でも、東北にボランティアに行ったこと、相馬に行ったこと、いろんなことが関係してる、と思う。
やっとオレは「今までのキミはマチガイじゃない」と真っ直ぐと歌えるようになれた。
「ヤングブラッズ」元春が跳ねるようにステップを踏む。
もう我慢できなくなって声を上げ手を叩き踊る。
ライブスタート時は調子が悪かったのにすっかり元気になってた。(^^;)ゞ

「悲しきレイディオ」。あ~これもやるんだ!でも、もうひたすら楽しい。
元春は魔法にかかったように光り輝いてる。客席との熱いコール&レスポンス。
ホーンが無い分、コヨーテメンバーの持ち味を活かしたアレンジに変わってた。
最後のキメで演奏が終わるか、と思うと元春ジャンプを繰返す。
まるで歌舞伎みたい。「型」と「変化」。何れも楽しい。

アンコール。ステージ上のクリスマスツリーを指差し元春は歌いだす。
そう、当然この曲「クリスマス・タイム・イン・ブルー」!
客席にサンタが登場して踊りお客さんとハイタッチ。客席にもサンタ帽をかぶってる人がいる。

世の中には数多くのクリスマスソングがある。でもボクはこれが一番好き。
スタンダード、ジョン・レノン、山下達郎、この季節になるとTVやラジオから流れる。
一斉にヤになるほどに。どれも今では作者の意図とは別にイベントソングと化してしまってる。
どれも良い曲だけど、正直もうお腹イッパイ。今更イイよ、と思う。

でも、元春のこの歌はそこまでメジャーになってない。だからイイ。
そして、他のクリスマスソングと一線を画して「シリアスな世界」を歌っている。
貧困、戦争、憂鬱。それをチャンと取上げて、それでも「メリークリスマス」と歌う。
光と影。陽と陰があるクリスマスソング。だから好きだし、これからも聴いていきたい。

客席は大合唱。ボクも出ない声を振り絞って歌う。
元春はお客さんに歌わせたりサンタをステージに歌わせる。ステージも客席も輝いてる。
ああ、楽しいな。ただただ楽しい。
最後、元春は「CDが売れない時代にこうして皆さんがライブに来てくれることが
励ましになってます。ありがとう」と話してた。
いえいえ、こちらこそ。毎回ステキなプレゼントをいただいてます。<(_ _)>
更に元春はこう云った。

「来年はやるんだ!何をやるか、は各自で考えてください」
これにはホントに励まされた。元春はいつだって「○○をしろ!」「一緒に○○しよう!」
は云わない。ただ「前に行こう!」「ボクはこう思う。キミはどうする?」を投げかけるだけ。
そこから先は自分たちの問題。自分たちで考えて行動するしかない。当然だ。おとななんだから。


ライブ後、嫁が「今年最後のライブがこれでよかったな」と呟いてたのが印象的だった。
そう、今年はこれで我が家のライブ〆。最後に素晴らしい夜を過ごせた。
いつの間にか、咳もとまってたし(^_^;

翌日、会社でゴタゴタがあった。楽しいことの後には必ずイヤなことが起こる。
週末Sクンと現状について意見交換。失望と落胆のフルコース。笑うしかない。

来年・・・何をしようか?やりたいことをやる。やりたいことは何だ?
東北、仙台・相馬の復興のお手伝い。嫁・ヨモギと楽しく愉快に暮らすこと。
仕事は・・・まぁ、そこそこテキトーに。(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆

今日からクリスマス休み。ゆっくり休んで遊ぼう。
にゃにゃん、クリスマスプレゼントは何がイイ?チキンでも食うか?(ダメ)
雨は上がったみたい。今夜は嫁と銀座で餃子パーティといくか♪

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オレにできることは~元春へのAnswer

2012年06月10日 | 佐野元春

前回のレポートで宿題が2つ残った。
ライブ中に何故あんな否定的な感情が起きたか?と元春の問いかけに対する自分の答え。
それも何となく見えてきた。相当な思い込みと勘違いと妄想が混じった答えですが(^_^;

で答えを出す前に前提。それは311後の元春のACTIONに対する自分なりの意見。
311や原発事故後、色んなミュージシャンが作品を創ったりACTIONを起こしてる。
斉藤和義、沢田研二はストレートな曲を歌いコレやカネは独自なスタンスで作品を創った。
桑田さんや福山クンは支援イベントを開催し大友良英は福島を直接支援してる。
自分もボランティア活動をスタートした。
「有事」の際に声を上げたり直接コミットするアーティストは素晴らしいしカッコいいと思う。
一方で「有事の際はアーティストは声をあげACTIONすべきだ」という意見には反感を覚える。
そんなの誰が決めた?歌いたい人、行動したい人はそうすちゃイイ。でもしなくても構わない。
皆が皆、一緒である必要はない。一括りにするな。それぞれでイイだろ?

元春は311後、目立ったACTIONはしてない。311や原発をモチーフとした新曲を出してない。
チャリティライブに参加も無い。でも、1つだけACTIONを起こしてる。それも即座に。
「それを希望と名づけよう」http://www.moto.co.jp/hope/
元春が震災のあと、すぐに出した熱く温かいメッセージ。オレはこれで十分だった。
これがあったから動けたし闘えた。

他にも「瓦礫」という歌詞がある「ロックンロールナイト」「新しい航海」や
「君を連れて行く」をチャンとライブで歌い「TOKYO SICK」では「街に出かけよう」
と楽しいメッセージを込めてる。さり気なく「後押し」をしてくれた。これでイイじゃん。
元春なりにチャンとポジティブなメッセージを出してる。もう十分。これ以上何を望む必要がある?

だから横浜で直接的な歌が歌われたとき、相当違和感があった。どう受止めてイイのか混乱した。
「いつもどおり、さり気なくポジティブでイイだろ?なぜ今これを歌う?」反感を感じた。
嬉々として聴いて盛上がってる周囲の人にも違和感を感じた。
過去何十回と行ったライブで初めて「楽しめない、楽しみたくない」と感じた。

冷静に考えると元春にも他のファンにも随分無礼な奴だな>オレ(^^;)ゞ
元春が自分の歌をどう歌おうが彼の自由だし、お客さんがどう聴こうが自由。
オレはあの歌を「歌ってほしくない」と感じたけど待ち望んでた人だっている筈。

オレごときが311以来、色々考え逡巡した。感性の鋭いアーティストなら尚更だろう。
佐野クンはあの歌をうたうことに対し色々考えただろう?リアルか?意味があるのか?
そして「リアルで意味がある」から歌ったんだろうしライブはいつもと違うムードに
なりオレはパニくった。

アーテイストは「歌」という武器を持ってる。佐野クンはそれを歌い答えを出した。
でオレに「ボクはこう思う、キミはどう思う?キミは何をするんだ?」と問うてきた。
イヤ、別に佐野クンと直接話したわけじゃないけどオレにはそう聞こえた(をい笑)
じゃぁ、佐野クンのQUESTIONに対するオレの答えはなんだ?オマエは何をするんだ?

答えは分かりきってる。すでに出ている。佐野クンがすでに教えてくれている。

「Stand Up & Fight!」それしかないだろ?

今までの同じ。自分で行って見て考えて動く、それしかない。
そして、今まで震災野郎・津波野郎とは闘っていたけど・・まだ1つ敵が残ってる。
そいつとはオレはケンカしてなかった。
「Nueclear Power Plant(原子力発電所)」

こいつと闘わなくちゃイケナイってことだ。オレなりに。

じゃぁ何をする?どうやってする?野田さんが大飯原発再稼動を決定したこの瞬間(とき)に。
ネットで政府や東電を非難?デモ?をして「反原発」を叫ぶ。それも有りだがオレは違う路を使おう。
例えば福島に旅行に行ってお金を落とすとか、放射能の高い地区で除染を手伝うとか、
復興が進んでない南相馬で瓦礫を取り除くとか「傷ついた地」のために働きたい。


勿論「原発反対」は叫ぶ、疑問、意見を投げかけてゆく。でも、その前にやることがある。
オレは「アイツ(原発)」を直に見たことがない。
震災・津波で被害を受けた荒浜・石巻・いわきは直に見た。この眼で見て焼きつけた。
でもアイツは見てない。オレはアイツを知らない。直に会わないとはじまらないだろう。
TVやネットの向こうに映るアイツだけ見て「知った気になる」のはゴメンだ。

敵を知らないで見もしないで批判や非難は違う。遠目でもイイから直に見たい。感じたい。
でも、今は見学ツアーも無いし電力会社のサービスホールも閉鎖されたみたい。
さて、どう行くか。まぁともかく行ってみよう。どうするか?はそれから決めよう。

ボランティアに加えて原発か。広げすぎ(笑)でも、何かやれるはずだ。
「世の中こうなってる」であきらめたくない。動けば何か見えてくる。
行って見て学んで・・・少しずつ進めばいい。

さぁ元春。これがオレの答えだ。どう思う?どっかで採点してくれ(笑)
時間は掛かるかも知れんが必ずやるよ。アンタのニューアルバムが出るまでには。
氷柱が降りる頃までには、ね(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆
必ず何かACTIONを起こすよ。

貴方はいつだってオレに火を点けてくれた。今度も導火線になってくれた。
だから、逃げるのはもうヤメだ。

PS:拝啓。野田首相。オレはそのうち福島南相馬に行く積りです。
  原発事故で傷ついた土地・人にこの眼で見て会って来る積りです。
  良ければオレと一緒に旅しませんか?貴方自身の眼で見て考えてください。
  そして「一緒に」考えましょう。現在(いま)を。未来(あす)を。
  お返事、せつにお待ちしております<(_ _)>

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(ネタばれ少しあり)元春&COYOTE BAND@横浜BLITZライブレポ

2012年06月07日 | 佐野元春
前回のブログで先週の元春ライブでショックを受けた。
問いかけをつきつけられた、元春が怖くなった。答えを見つける、と書きました。
1週間経って色々考えて「見えてきた」ものがあります。
その前に、とりあえずライブレポをザッと書いて自分の見た事実を書きます。
ただ、曲名は書きません。でもライブの様子は分かるのでこれから行く方は要注意。


今回ツアーは横浜初日だけ。翌週お台場はコレマンスリーライブと重なって行かない。
嫁は「元春行けばイイじゃん」と言ったがコレ・ライブ6月はいつも行くと決めてる。それは変えない。

会場に着くと既に大勢の人。今回は指定席と立ち見。ボク等は立ち見。
で入場して気付いた。ボクは1階アリーナ(?)の前方に椅子席があって後方立ち見。
と思ってたら立見席はかなり後ろでギュウギュウ詰めで見るんですね\(T▽T)/
オレ、チケット取るときよく考えてなかった(゚゜)\バキ☆
おかげで嫁は人に挟まれてステージがよく見えなかったらしい。スマン嫁<(_ _)>
開演前から既に波乱の予感(^_^;

予定よりかなり遅れてライブスタート。先ずはバンドでインスト。
このバンド見るのは去年12月の恵比寿のイベント以来。あの時は藤田クンのギターが全然聴こえず。
でも今回はバッチリ。フカヌーのギター含め凄いソリッド。
元春登場。80年代~90年代のアルバムからロックナンバーを叩き出す。
アルバム「COYOTE」からも当然やる。藤田クンが入って違う色のサウンドに。
驚いたのは元春がほとんどギターを持たないこと。ハンドマイクで動き回る。
恵比寿で演奏したとき「???」だった曲もアレンジを変えてチャンとハマってる。
このバンド上手い!そして同時にハードでパンク色が強い。
中盤新曲が鳴る。「肯定、寄り添う」、凄いコトバが入ってくる。

嗚呼、オレって元春にこれを求めてるんだ。「肯定、寄り添う、何とかなる、前に行け」
ネガティブな人間で内省、傷み、暴力的なオンガクが好き。
でも元春にはそれは求めない。元春の歌を聴く、ライブに行くと「安心」する。
ここにオレは居ていい。そんな安心感、満たされた感情がある。それは他ではない。
勿論元春のハードな曲も好き。でもどんな歌でも根底になるのは「肯定」だ。
「TOKYO SICK」もそうだったし今回のNewSongもそうだった。

今日は凄いライブになるぞ。ワクワクしてた。同時にいつもの元春と違うものを感じてた。
いつもどおり楽しいんだけど何かキレる感じ?危ない匂い?よくワカラン。
で後半あの曲が鳴った。一気に場内はヒートアップ。
優しい楽しい元春が消えて・・・別のモノがステージにいた。
いつも楽しそうに散歩してるワンちゃんがいきなり牙を剥いて襲いかかってきた。
インテリのジェントルな紳士が実は地下で爆弾を作ってた。そんな感じ。怖い。
こんな「暴力的」な元春とサウンド。は今までのライブで見たことがない。

そして正直に言おう「この曲、聴きたくない!」そう思った。
色んな感情が巻き上がる。真っ白、混乱、怒りさえ湧いてきた。こんなのかってない。
「何で今更、311をネタにするのか!元春にそんなことしてほしくない!」
「攻撃より勇気をくれよ!」「いつもどおりの優しさと肯定を歌ってくれよ!」
一瞬仙台や石巻、いわきの荒れた海岸、街がフィードバックした。
いわきでの「ここは放射能は少ないけど山2つ向こうに原発がある」話を思い出した。
同時に別の感情があふれ出てとまらない。
「これは元春の歌だ。彼が歌うのは自由だろ?オレがどうのこうの言うことか?」
「周りの奴、何盛上がって拳振り上げて歌ってんだよ!これはそういう曲か?」
「やだ。この曲で盛上がるなんて真っ平ゴメンだ」
一瞬ここを出ようか、と思った。ここに居たくない。逃げ出したい。

冷静に振返るとオレ何様だ?人様がどう聴こうが盛上がろうが自由じゃん。
でも、あのときはそう思ったんだ。それがオレのホント。自分にウソはつきたくない。

出ようと思ったが、次に演奏された曲がホントに良かった。あの曲を聴いて落着いた。
ここに居ようと思った。元春のライブから「逃げ出す」なんて有り得ない。

後半のヒットメドレー。でもアレンジを変えていてトンガッテる。
苦手だったあの曲も一緒に歌えた。いつものあの曲の入り方もカッコよかった。
でも、どっかでさっきの曲のことを引きずってる。心底楽しめない。一歩引いてる。

アンコール、大好きな曲でスタート。ようやく息をつく。2曲目またアレンジが違う。
これもイイ。ようやく楽しめてきた。
場内でデイジーレーベル創立記念のお祝いのプラカードがあがる。佐野クンうれしそう。
いつものフレンドリーな笑顔だ。
アンコール2回目。あのヒット曲。ようやく盛上がってきた。さぁライブはこっからだ。
次は何の曲だ?と思ったら終わり。え~!\(T○T)/
佐野クンは「このツアー横浜からスタートできてウレシイ」と笑顔。

呆然として外に出る。友人と落ち合う。あの曲について皆興奮。「待ってた」という意見も。
「聴きたくなかった」なんて思ったのはオレくらいだよな(^^;)ゞ
その後は呑み会。今日のライブについて激論。話してるうちに色々見えてきた。
でオレは言った。「もう1度このツアー行きたい。決着をつけたい」
みんな「新潟行ったら」と云う。
嫁「来週コレのライブ終わったらお台場行け」と云う。アンタそんなムチャな\(T▽T)/
帰り嫁と「あの歌を演奏した意味」について話す。
嫁は「311から1年経って佐野クンが出した答えじゃないか」と云った。
「答え」かぁ。オレは佐野クンに問いかけをつきつけられた気がした。
「ボクはこう思う。だから歌う。キミはどうだ?どう思う?何をするんだ?」って。
佐野クンに首筋にナイフをつきつけられたような・・・・そんな気がした。

佐野クンがアレを歌った意味は何となく見えてきた。
でも、何故オレがあのとき否定的な感情を持ったのか?
そして、佐野クンの問いかけに対してオレはどんな答えを出すのか。
それも・・・何となく見えた。長くなるので、それは後日。(゚゜)\バキ☆

上にも書いたが今回のツアー参加は横浜だけ。他は行けそうもない。
行けるとしたら最終日の新潟か?それとも関東圏で追加公演あるのを待つか?

でも、もう1度行きたい。現在(いま)のオレならあの歌に立ち向かえる。
佐野クンと「対決」できる。
そうか・・・オレ、佐野クンと「対決」したいんだ。ケンカしたいんだ。
こんな感情はじめてだ。

佐野クン、頼む。もう1度オレと勝負してくれ!オレに再戦のチャンスをくれ~!
ということで明日にでも「関東追加公演熱望」を「元春への伝言」に送ろう。
(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆

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元春がつきつけたもの

2012年06月04日 | 佐野元春
元春& COYOTEBAND@アーリーサマーツアー初日@横浜BRITZに行ってきました。
初日なので曲目とかは伏せますが・・

ソリッドなサウンドでライブは凄く楽しめました。選曲も良かった。
でも・・今回はある曲が演奏されてそのことに吃驚しました。
あれをやるのか?なぜ?
正直「やってほしくなかった」ってキモチがあったし一方で
「元春が歌いたいならやるべきだ」ってキモチもあって・・
ライブ中に混乱しました。だから拳を振り上げたり一緒に歌えなかった。
佐野クンのライブでこんな状態になるのは初めて。

いえ、ライブはホントに素晴らしかった。佐野クンもバンドもサイコーでした。
でも「あの曲」の意味が・・・ボクにはワカラナイ。理解不能。
ライブ後の飲み会でも激論(^^;)ゞ
帰り嫁はあの歌について「答えだ」と言った。
ボクは佐野クンに問いかけを突きつけられた気がした。
「ボクはこう思う。キミはどう思うんだ?」って。

帰宅しても未だ消化できてない。別に意味なんて理解しなくてもイイ。
でも、佐野クンの問いかけに対して自分なりの回答を出したい。
今回ツアー関東圏は来週のお台場のみ。ボクは別のライブで行かない。
でも、もう1回何処かで見たい。もう1度聴いて決着をつけたい。
遠征するか?それとも追加公演を待つか。
どちらにせよ、このままじゃ終われない。終わりたくない。

こんなライブは初めてだ。元春の中にあるナイフを見せられたような。
佐野元春おそるべし。そして佐野元春は怖い。ホント怖い。

元春やっぱアンタはすげぇ。だから眼を離せない。
アンタのQUESTIONに対して必ず答えを出してやる。出してやるぞ。

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佐野元春ビルボードライブ 'Smoke & Blue'

2012年05月10日 | 佐野元春

元春の東京ビルボードマンスリーライブ。
3月だけ行く予定が内容が素晴らしかったので5月も行く事に。9日第二部に参加。
天気は生憎の大雨。流石の晴れ男佐野クンもこの日の雨は防げなかったか(^_^:
会社を出たのは6時半で現地直行。嫁と待合わせ。

先ずはチケット引換え。今回はカジュアルシート。5階。
丁度1部が終了したところ、友人が興奮醒めやらぬ顔で出てくる。

席はステージを見下ろす位置。逆に全体が見えて良い感じ。
料理と酒を楽しみながら開演を待つ。メンバー登場。大きな拍手。
元春の表情はチャンと見える。KyOnさんの指の運びもバッチリ。ここ良い席かも。

で詳細なレポは他サイトを見ていただくとして(笑)以下大体の流れ


 ○基本的なセットリストはこれまでと同じ。
  ただ「メッセージ」と「天国に続く丘」がカットされ雪村さんとの共演曲に。
 ○今回のギタリストは元春だけ。KyOnさんとの絡みがワクワクドキドキ。
 ○KyOnさんの指の動きが良く見える。ホント色んなことを同時進行でやってる。
 ○「2人のバースデイ」で「誕生日の人挙手!」の流れは前回と同じ。
 ○チェロが良い効果。笠原さんは「綾乃ちゃん」と紹介されてた(^_^;

3月より演奏がよりまとまり見せ場も沢山。
そして曲ごとに見せる元春の表現が変幻自在。
ボクとしては「だいじょうぶ、と彼女が言った」「ハッピーエンド」
そして「ウィークリーニュース」が刺さった。

でも何より今日の盛上がりは雪村いづみさん!登場した瞬間空気が華やかになる。
本当のスター!かなりのお歳なのにキラキラしてる。
元春とスタンダード「L-O-V-E」のカバーを歌うが凄くお洒落。
レトロでなくてモダン。「目新しい」んじゃなくて真の意味の「あたらしさ」。
「トーキョーシック」は拓ちゃんホーンも入ってもう大盛り上がり。
こういうジャジーな曲、初期は結構あったけど最近では珍しい。
歌詞どおり「街に出かけたくなる」ワクワクドキドキした感じ。

でもボクのクライマックスはこの後だった。アレンジを変えた「約束の橋」。
苦手な曲。「間違いじゃない」のサビはずーーーーっと歌えなかった。
マチガイだらけの生活をして来た自分には引け目を感じる曲だった。
でも最近、この歌の「君」に自分を重ねる必要がない、と気付いた。
例えば「君=嫁」なら胸を張って「間違ってない」と言い切れる。

そして、この日。「君は間違いじゃない」と一緒に歌えた。
いつもは声が出なくなるのに。スーッと歌えた。それはサイコーに嬉しかった。
この曲を初めて聴いて30年近くなる。どれだけ掛かってるんだ>オレ(^^;)ゞ

「ドライブ」ではKyOnさんのギターが炸裂。やっぱKyOnさんはギターが似合う。

アンコールのロックンロールメドレーの後はまた雪村さんとの共演!「ケ・セラ・セラ」!
多くの人がカバーしてるけど、いづみさんの歌は筋金入り。自分の歌となってる。
元春も楽しそう。横の嫁もホント楽しそうだ。すごいハッピー。ウン、いい日だ。


2人とも満足して帰宅。ヨモギは1人で寂しかったのか矢鱈甘えてくる。
ヨシヨシ。

それにしても楽しかったなぁ。豪華なスペースでスタンダードを聴く。
普段スタンダードは絶対聴かないし、行かないようなハコ。でも元春だと素直に楽しめる。
そしてボクが子供の頃、TVには多くのスターが出ていて名曲が鳴ってた。
今でこそボクはロックやパンクが好きだけどあの時代、街に流れる曲が好きだった。
そんなことを思い出した。

「家にいないで街に出かけようぜ」か・・好い歌詞だな。
でもオレはウチに居るほうが好きだし愉しい
なんたって嫁とヨモギが居るし(゚゜)\バキ☆

サイコーのライブだった。うん、これでまた闘える。週末がんばるぜ☆

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春の宴2012

2012年04月30日 | 佐野元春
毎年春先はWEB・MOTO友さんを我が家に招いて花見をしてる。
ただ、今年は桜の開花時期がずれたりボクのボランティアが重なったりで見送り。
その間、友人にお祝い事があったので祝賀会を兼ねて昨夜呑み会を開催。
横浜周辺に住んでる友人が多いので場所は小田急線沿某駅に決定(^^;)ゞ
ただし店探しは友人に丸投げ。いい加減な幹事(゚゜)\バキ☆

小田急線沿いということで早目に出て向ヶ丘遊園で岡本太郎美術館を見る事を検討。
でも、仕事疲れが溜まってて歩くのが一寸面倒。
後毎回太郎さんの作品を見た後ワシの精神状態が異常を来たすので取止めに(^_^;

早目に家を出た積りが待ち合わせ時間に大幅遅刻。小田急線の乗換を甘く見た。
幹事なのに遅刻してスミマセン<(_ _)> 反省。
先ずは地元人気の焼肉屋に。ただ既に満員で断念。オモシロそうな店だったので残念。
歩いてるうちに洒落たイタリアン居酒屋があり。中に入る。
中もお洒落。店員さんを呼ぶ鐘が猫のオブジェに置いていてワシは狂喜。

店員さんがイケメン揃い。対応も丁寧で料理も美味しい!この店は当たり。
皆さん次から次と注文して次から次へと平らげて行く。
その間、互いの近況、MOTO話、テルマエ・ロマエ、漫画の実写化。
テーマは色々広がる。楽しいぞ~~( ̄∇ ̄~)(~ ̄∇ ̄)~

まだ7時過ぎなのに2次会に。どんなペースだ?
先ほどの焼肉屋を再度狙いましたが矢張り満員。うーん、次は是非食べたい。
友人の案内で九州料理屋に。やや年齢高めの方が入るって感じの渋めのお店。
でも、ここの料理がまた絶品!くじらベーコン、馬刺し、美味い!

ここでも話はいろいろ広がる。FacebookやTwitterのメリット、デメリット。
世代によって違うネットコミュニケーションへの向かい方。
どれが良い、どれが悪い、は無いけど・・色々考えさせられた。

ちなみにボクはネットツールのメインはこのブログ。書きたいことはここに書く。
他は基本友人とのコミュニケーションを楽しむためのツール。
中でもTwitterは最近面倒臭くなってる。
リツィートの嵐、知らない人のレスポンス、次から次に流れるコトバの洪水。
正直、自分の脳の処理能力を超えてる。もう止めようか、とも思ってる。
でも、たまに思わず笑ってしまうコトバや写真に出会うから止められない。
ま、暫く様子を見よう。止めるのはいつでって出来るし。

たっぷり喰ってたっぷり呑んでたっぷり話して大満足。
気安い友人との呑み会はホントに楽しい。ホントに愉しくてオモシロかった。

そうこの人たちとは出会ってから12年もの付合い。途切れることなく続いてる。
一緒にライブに行ったり遊んだり呑んだり。その1つ1つが大切な想い出だ。
元春とネットのおかげでこんな愉しいサークルが出来た。そのことに感謝。
また、やりましょう。

ヨモギは一人でチャンとお留守番。お利口、お利口♪
さ、連休は今日で終わり。でも2日がんばればまたお休み♪
明後日は下北沢でキヨシロートリビュートイベント。イッパイ暴れよう☆


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元春東京ビルボードLIVE

2012年03月30日 | 佐野元春
元春東京ビルボードLIVEから今帰ってきました!
サイコーに楽しかった!!

セットリストは何処かに出るだろうから、あまり書きませんが
ボク的にはウレシイ曲ばかりでした。
初期のあの名バラードやバースデイソングが聴けるなんて!
90年代アルバムの反権力・反抑圧ソング・・・胸に響いた。
「あたらしくはじめる」あの歌はライブで初めて聴いた!
ホボキンオリジナルも結構やったな。

ギタリストは佐野クンのみ。エレキソロもあって改めて上手い人だと思った。
KyOnさんのキーボードとの絡み、KyOnさんとのツィンギターはドキドキした。

佐野クンはホント楽しそうでニコニコしてた。後半は結構喋ってたし。
ビルボードというハコ、スタンディングのライブハウスに慣れたボクには
お洒落すぎるけど今回のオトにはホントよく合ってた。
最後の盛り上がりでは後ろのカーテンが開いてキレイな夜景が映える。
数年前ここで見たある女性シンガーは演奏をミスって止めて
カーテンが途中で停まるハプニングがあった。そんなこと思い出した(゚゜)\バキ☆

新曲も良かった。ノスタルジーに溢れるけど前を向いている。
ぜひシングルで発売してほしいな。

来月は行かない。で5月もチケット取れないと諦めてたけど・・・
やっぱり行こうかな~?嫁も「挑戦しようよ」と言ってるし(^^;)ゞ

ライブ後ミッドタウン内にあるキレイなお花のオブジェを撮る。

ウン、今日のライブは春爛漫、Flowerをイッパイもらった感じ。

ヨモギは一人でチャンとお留守番、エライね。イイ子、イイ子

明日は年度末。そしてオレの開幕戦、今年最初の試合がはじまる。
元春を見てサイコーに笑って踊って力が湧いてきた。
「地震・津波」というウスノロを乗り越えてやる。がんばろう、がんばるぜ!

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HAPPY BIRTHDAY!!MOTO  

2012年03月13日 | 佐野元春

週末は震災関連の映画・TV番組を見てた。
311直後は避けてた映像。でも1年目を迎えてチャンと見ようと思った。
津波で流される家、数え切れない瓦礫、家族を喪い泣く人々。
被災者の方の体験話、俳優さんの朗読、今の政治についての議論。
震災時に踏ん張った地元の新聞社を描いたドラマ。
ただドラマチックに描いてたものもあれば被災地に真剣に向かう番組、色々だった。

そして月曜日目覚めたとき、ココロがヘトヘトになってた。BLUEになってた。
カラダ中に恐怖感がどす黒くまとわりついてた。モヤモヤした感じが抜けない。
以前仙台で荒れた海岸を見たときも恐怖と怒りを感じた。でも今回はそれとは違う。
瓦礫や津波の痕、映像で見たほうが・・怖いのだ。痛いのだ。なぜ?
東北の人の痛みに比べればこんなの「痛いうち」に入らん。
むしろ、少しでもその痛みを共有したくて「みた」のではないか?
それがこの有様、情けない。

今日は午後から銀座でセミナー。終わった後、銀ブラ。
買い物客で賑わっている通り。明日はホワイトデー。嫁にプレゼントを買う。
明るく抜けた青空を見てると少し落着く。
太郎さんが作ったオブジェを見る。キミはいつ見ても堂々と立ってるな。

そのまま直帰(゚゜)\バキ☆ 仕事終わりの嫁と落ち合って一緒に帰る。
嫁と話してると、よどんだ魂の泥が少しづつ溶けてゆく。

今日は元春のバースデイ。ファンクラブのサイトに元春のメッセージが寄せられていた。
 「自分は歌手なのだ 砂の時代に咬む一介の唄歌い」
このコトバにガツンと来た。背筋がシャンと伸びた。

この人は・・・オレが沈んだとき、いつも冷静に背中を押してくれる。
911の時の「光」、昨年311の後の「それを「希望」と名づけよう」、そして今回。

痛みを感じるはいい。被災地を悼むもいい。でも恐怖の闇に捉われるのは違う。絶対違う。
それじゃ地震野郎・津波野郎の思う壷だ。

元春のバースデイなのに、昨年に引き続きプレゼントをもらってしまったダメなオレ(^^;)ゞ

さぁ元春はオレの背中を押してくれた。じゃあ何をやる?やるべきは当然「行動」だ。
昨年参加したNPOに次回ボランティアの予定を聞いたら、少し先になるとの回答。
OK、了解。でもオレはそれまで待ってられない。今、自分の中に灯いた火を消したくない。
別のNPOを探して近いうちに東北に行こう♪あたらしいことをはじめるんだぜ~♪

元春、誕生日おめでとう、そして、ありがとう。貴方のコトバはいつだってオレの導火線だ☆
ウチのにゃにゃんからもバースデイメッセージを贈ります。いいコでしょ?(゚゜)\バキ☆

今夜は嫁の東北土産「笹かまぼこ」を肴に元春に祝杯をあげようか♪
しつこいけど何度でも言おう。MOTO、ハッピー・バースデイ♪♪

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佐野元春 & THE COYOTE BAND - Rockin' Christmas レポ

2011年12月23日 | 佐野元春
今週月曜日、恵比寿ガーデンホール元春ライブ行ってきました。
元春のライブは6月の国際フォーラム以来。正直年末で仕事がイッパイイッパイ。
息抜きにイイか~くらいの軽いキモチで申し込みました。(^^;)ゞ

(セットリスト)
1.星の下 路の上 2.荒れ地の何処かで 3. 夜空の果てまで 4.US
5.愛のシステム 6.欲望 7.驚くに値しない 8.イノセント 9.僕は大人になった
10.黄金色の天使 11.月と専制君主 12.ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
13.約束の橋 14.ヤングブラッズ 15.サムディ 16.太陽
17.クリスマス・タイム・イン・ブルー
(アンコール) 18.アンジェリーナ

会社を定時で出て先ずは渋谷タワレコへ。
実は我が家「ALL FLOWERS IN TIME」DVDは未入手。(゚゜)\バキ☆
そうこうしてるうちにデラックス版は売切れ。慌てて買いに行きました(゚゜)\バキ☆
無事ゲット。そのまま恵比寿に向かう。

華やかな装いのガーデンプレイス。そうか、クリスマス近いもんな。忘れてた。
仕事でイッパイイッパイで季節の移り変わりなんて全然意識してなかったな。
嫁に電話したら「これから向かう」とのこと。先に入場。

これまたお洒落なハコ。あれガーデンホールってこんなお洒落だったっけ?
10数年前パティ・スミスのライブで来た時はフツーのライブハウスって感じだったけど?
入場すると椅子が並んでる。スタンディングじゃないのね?
フと「今日はやたらお洒落な豪華なライブになるのでは?」という嫌な予感が(笑

もうすぐ開演。でも嫁が来ない。どうしたんだろう?
元春のライブは「嫁と一緒に見る」のが当然になってたので独りで見るのは不安。
あ~バンド登場した!元春も!あ、嫁が来た、でようやく一安心(^^;)ゞ

ライブの詳しい内容は他のファンの方が色んなトコで書いてるので雑感を。
ともかく今回の元春はよく喋った。ライブでこんな話す元春は初めて見た。
血液型の話からフードコーナーのメニューの話、曲に関するエピソード等々。
何より「30周年はもう終わった」と何度も言っていたのが印象的でした。
元春はもう次のステージに行ってるんだな。それが嬉しかった。
ただ・・・たださぁ。
バンド名を「ホーボーキング・・・コヨーテバ~ンド」と間違えたのは如何なものか?
あれを聞いたとき「佐野クン、やっちまったな」と思いました。\(T▽T)/

バンドの演奏は荒々しくラウドでパンク。ギタリストが1人増えてよりロック色が強まった。
ボクはギターが喧しいバンドが好きなのでこの路線は大賛成。
ただ新ギタリスト藤田さんのギターの音が割れていてあまりよく聴こえなかったのが残念。

選曲は・・もう文句ありません。90年代、2000年代の曲が好きなボクには感涙もの。
まさか「イノセント」が聴けるなんて!武道館の20周年記念ライブを思い出した。
「愛のシステム」「ナポレオンフィッシュ」はCOYOTEバンドに合ってると思う。
超高速の「約束の橋」、これも凄くロックっぽく変身してた。
「いままでの君はまちがいじゃない」はやっぱり一緒に歌えなかったなぁ。
「マチガイだらけ」の人生を送って来た自分ですから(^^;)ゞ
歌おう、と思うと声が出なくなった。ホント、声が出なくなった。
いつか、いつかオレにもこの歌を歌える日が来るんだろうか。

「サムデイ」の前、元春は矢鱈話す。この曲も昔は得意な曲ではなかった。
でも演奏前の元春のMCがあるから、すっとこの曲に入れる。素直に一緒に歌える。

「太陽」。一番聴きたかった曲。仙台の荒れた海岸を想い出した。
あの残酷な景色から目をそらしちゃいけない。忘れちゃいけない。
TVやニュースで取り上げなくても流れなくてもオレは見た。確かにこの目で見た。
知らない間に拳を握り締めていた。もっと、もっと強くならなくちゃ。

「クリスマス・タイム・イン・ブルー」
この季節、当然この曲はやるでしょう。「これはみんなの曲だよ」と言って始まった。
なんか・・もう魔法が降りてきたような光り輝いた空間。ステージ上も客席も笑顔。
みんな楽しそうに一緒に歌っている。元春、ホント楽しそう。
でも、歌詞をよく聴くと「悲しい景色」も歌っている。
甘いだけじゃない。そして、すべての人に平等・公平なクリスマスソング。
だから、ボクはクリスマスソングの中でこれが一番好きだ。
ジョン・レノンや山下達郎、スタンダードのクリスマスソングはもう聴かないが
この曲だけはこれからもずっと聴くだろう。

アンコール、矢張り超高速の「アンジェリーナ」。たっぷり叫び踊りました。
「また近いうちにこのメンバーでやります」と言ってたのが嬉しかった。
ウン、新生コヨーテバンド、また見たい。


ライブの後は嫁とMOTO友さんと晩御飯。元春をネタに食事が進む。
中には「佐野クンを持って帰りたい」なんて意見も(^^;)ゞ
最終的な結論は「佐野クンはオモシロい」。
そう、こんなオモシロいお兄さん中々いません。だから離れられない。
このMOTO友さん、そして嫁とはデビュー20周年のときに出逢った。
あれから11年。その間もこうやって交流が続いてる。元春がくれた一番の宝物だ。

気付いたら終電間際。慌てて帰宅。ヨモギは寂しかったのか矢鱈甘えてくる。
ゴメン、ゴメン。

翌朝、目が覚めると凄くHappyな気分。会社でゴタゴタあったけどま、イイさ♪
そう、元春を聴いてると自分を解放できる、「ま、イイさ」と割り切れる。
DVDは5枚組、8時間に亘る内容。正月休みにゆっくり見ようっと♪

にゃにゃん、今日からお休みだ。いっぱい遊ぼうな☆

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My Sweet Home Music~「元春All Flower In Timeファイナル」スケッチ

2011年06月21日 | 佐野元春
週末東京国際フォーラムに元春のライブに行ってきた。
3月行うはずだったツアーファイナルの振替公演。待ち望んだライブ。
ライブレポ昨日一旦書いたけどデータが消えた。で再度書こうと思ったが書けない。
何か色んな想いがあふれて冷静になれない。

でも・・何かカタチにしたい。それも時間を置いて自分の想いを熟させるのでなく
現在(いま)のこの想いを衝動のままに書き散らしたい。
ということでライブレポでなくライブで感じた所感を書きます(いつもと同じ^^;)
できっと「楽しくない」内容だと想います。ご容赦<(_ _)>


○「君をさがしている」からスタート。アレンジは特に変わりなし。
 初日3曲目「コンプリ」のKyOnさんのキーボードソロで何故か泣きそうになった。
 いつもどおりの演奏。ある意味ワンパターン。この曲で涙が出そうになるなんて。
 そして「99ブルース」のKyOnさnソロでも同様のキモチに襲われた。
 「ああ、オレは帰ってきた。帰ってきたんだ!ここにいるんだ!」そう思った。
○ヒットパレードになるか?と思ったらそうでもなかった。
 定番曲は演奏されたけど意外な曲も多し。「ソーヤング」も「スターダストキッズ」
 も「ハートビート」も「ナイトライフ」もなし。ウン、それが良かった。
○「欲望」は凄まじかった。あんな元春はかって見たことがない。
 初日はただただ圧倒された。2日目はこの曲を初めて聴いたころを思い出した。
 30手前。矢鱈怒り苛立ってた。自分に、社会に、世界に。
 その怒り、苛立ちは今も消えない。
 それは18年経っても「自分が変っていない」ということ?
 何も変えられず変らず・・・あのときから全然成長できていないのか?
 それとも今の怒り・苛立ちはあのときと違う新しいものなのか?
○新作「月と専制君主」からの演奏は素晴らしい。レコードと寸分たがわない。
 こんな演奏が出来るのはホボキンくらいだろう。
 そして「ヤングブラッズ」がニューアレンジで聴けたのがウレシイ。
 現在(いま)の元春をチャンと見せてくれてそれがサイコーに活かしてた。
○オレが一番好きなアルバムは「サークル」。「君を連れてゆく」の演奏は嬉しかった。
 そして「新しい航海」。これも大好き。コロちゃんと長田さんが並ぶ姿にグッと来た。
 「がれき」「家をなくしてしまった」その歌詞を避けないで歌った勇気に拍手。
○「ロックンロールナイト」の叫びにはやられた。
 オレには「一緒にまぼろしを見てる友人」も「たどりつきたい場所」もない。 
今更「こたえも探していない」。
だけど「どんな答えが待っているのか?」とその後の叫び声はグサリときた。
 隣にいるオレよりちょっと若い男性が胸に拳をあててジッと聴いてるのが印象的だった。
○「約束の橋」。正直ただの盛り上げ曲のイメージしかない。嗚呼いつもの定番ね。
 こっから後半盛り上がりが始まるのね。ハイハイ。そんな冷静なキモチで聴いてた。
 が「いままでの君はまちがいじゃない」のトコでいきなり熱いものがこみあげてきた。
 この曲で。。。か?オレには一番遠い歌なのに。「いままでの君はまちがいじゃない」?
 「マチガイだらけで生きてきた」オレには関係のないコトバだ。
 だから、オレはライブでこの歌詞を一緒に歌うことはない。でも・・・歌いたくなった。
 コトバにならなかった。2日目は少しだけ声が出た。ホンのちょっとシアワセだった。
○「サムデイ」のステキなエピソード。1日目と2日目で少しだけ違ってたけど。
 これも色んな場所で触れてきた。でも飽きない。
 周囲の男性が一生懸命声を張り上げて歌ってる。みんな色んな想いがあるんだな。
○「サムデイ」・・これも自分に関係ない曲だった。オレに「いつか」なぞあるわけない。
 オレみたいな薄汚れた人間にそんなステキな瞬間は来ない。絶対来ない。
 そう思って生きてきた。でも、もしかしたらオレは知らない間に「いつか」を手にしたのかも。
 嫁が横にいて楽しい友人がいて。一緒にライブを楽しんで。もう十分だ。
 これ以上何を望む必要がある?だから素直に一緒に歌える。昔とはもうちがうんだ。
○「悲しきレイディオ」の例の「ここに嫌な奴は一人もいないぜ!」はやっぱりウレシイ。
 でも、オレめちゃくちゃ嫌な奴ですよ(笑。
 普段、策略や罠をめぐらして他人を陥れようとするし目的のためなら何でもするし。
 でも、オレみたいな悪人でもここでは無邪気に笑ってる。ココロの底から。
 会社でしてる「つくりわらい」じゃない。ホンキで笑ってる。ホントの笑顔だ。
 ホールを出たらまた「ギブ&テークのゲーム」を始める。
 でも一時でも無邪気に笑える瞬間があれば・・・それでイイ。
○アンコールは「アンジェリーナ」1曲のみ。アッサリ終ったのが元春らしい。
 元春が最後に読んだ手紙。これを聞いて25年応援してきた甲斐があった。そう思った。


他にも書きたいことは色々ある。アタマの中にコトバがあふれてる。
ヤッパリ書きたいのは長田さんのギター!凶暴でヤクザで凄い!
「欲望」「新しい航海」「ヤングフォーエヴァー」は長田さんが居たから新しい息吹を与えられた。
もし可能ならホボキンに加入しないかな?勿論コロちゃんも素晴らしいギタリストだけど。
ホボキンのサウンドはある意味完璧すぎる。何でもできる。完璧過ぎて何かが足らない。
でも長田さんが入ったら足りない何かが埋まるだけでなく更にパワーアップする気がする。
佐橋佳幸と長田進のツィンギターにKyOnさん。最強じゃん♪

あと・・・今回、元春から震災について特別なメッセージは出されなかった。
セットリストもおそらく震災前と同じだったんだろう。でも、オレはそれでイイ。
震災に関連した「特別な何か」を元春に求める気はない。
だって、元春の曲は以前から社会に対する危機感、政治家のウソッぱち、
人が分かり合えず争う痛み、個人が社会や大きな力に抑圧されることへの異議申し立て。
現在(いま)必要なこと全部昔から歌ってるじゃないか。だからイイんだ。いつもどおりで。
そして元春は今回の震災に対してチャリティーシングル発売も特別なライブもしてない。
ファンに寄付を呼びかけるも無い。公式HPで募金をしているサイトを紹介してるだけ。
きっと自分のファンを信じているんだろう。「言わなくても自分で考え行動する」って。
ヒロシや中川の様に直接的なアクションも素晴らしい。
でも元春の様に「まかせる」姿勢もステキだと思う。その信頼には応えたい。

2日目のライブの後、いろんな人と会った。ひさしぶりに会う友人もいた。
凄くハッピーだった。友人を見つけるたびに笑顔になる自分を感じた。
2000年の20周年ライブの後もこうやって色んな人と会ったな。
あのときは初めて会った人ばかりだった。でもそれが現在(いま)では旧友。
未だにつながっている。それは元春がくれたサイコーのプレゼントだ。

何ていうか全編シアワセなライブだった。自分が受容れられている、そんな幸福感があった。
普段ライブに安心感や幸福感は求めないオレなのに。ここではその幸福感がウレシイ。


翌日目が覚めるとすごく幸福なキモチだった。横にいる嫁の寝顔を見てまたシアワセを感じた。
電車の中で元春を聴きながら、昨日のライブを思い出した。
そういえば今回歌を聴きながら矢鱈昔のことを思い出してたな。
普段元春のライブで昔を思い出すなんて無いのに。
30代の苦しかった日々。嫁と知合った頃のこと、
初めて嫁と一緒にライブを見た日のこと、矢鱈思い出してた。

そういえば昔は元春に過去の記憶を重ねない。想い出すことなんて何もない。そう思ってた。
オレは元春には「現在(いま)」しか重ねないって。重ねる過去がないって。
だけど、オレにも重ねる過去があったじゃないか。嫁と知合って一緒に元春のライブを何度も見て。
友人とも一緒に見て。オレにもいつの間にか元春にまつわる「想い出」ができてたじゃないか。
いつのまに。あったんだな。オレにも。・・・・そう思うと凄くシアワセなキモチになった。

元春、最高のライブありがとう。
次にライブ行ったときはオレも「いままでの君はまちがいじゃない」を大声で歌えるかな?
歌えると・・・・イイな。そのときを楽しみに次のアクションを待ってるよ♪

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