保護者会

今年度最後の保護者会だった。

正直、あまり顔をあげられない１年だったと思う。
マイベストを出すと次がつらい。

この３年間を振り返ると、やっぱり初年度がベスト。
自分自身の生活が充実安定していたせいだろう。

また、この保護者会を迎えるに当たって、今学期を振り返り、つらい１月を思い出してしまった。

こういう言い訳をするのはプロとして卑怯だが、正直に言ってしまう。
「やっぱり教員人生にも、人としての波はあるよ。」

「でも・・・。それでも、今年度は精一杯やった実践がちりばめられているじゃぁないか。」
そんな振り切り方で臨んだ。

「来年度に際して、何か不安はないでしょうか？」
そんな投げかけをした。

ここ数年で大きく変化している学校の教育活動に対して、それほど敏感に感じられる部分はないだろうに、私は自分で言っていながら無駄な問いかけの仕方をしているなと感じた。



しかし、果たして、この３年間、声をかけられる度、ドキッとするSさんが重たい空気の中で口を開いた。
「yo先生。来年度はいらっしゃるのですか？」

また、「ドキ！」だ。
この人はズバリと顔色を読むから怖い。

けれども、その言葉を引き継いでYさん。
「来年度も担任をもっていただけますか？」

なんて冥利に尽きる言葉。

内心しどろもどろになりながら、「そういった質問は困る。それは私が決めることではないし、そういったことに対する発言はできない雰囲気になってきているのだ」と伝えた。

もっと上手に答えられただろうに。
私は自分のふがいなさを情けなく思った。