怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

はだしのゲン

2012-12-25 22:48:23 | 教育
「ゲンは遺書」 原爆への憤り刻む 中沢啓治さん死去(朝日新聞) - goo ニュース

もう目もよくなくて絶筆宣言をしておられたと記憶している。
最近、体調がおもわしくないとは伝え聞いていたが、まだ、生きていてほしかった。

第二次大戦で被災した第一世代の方々はどんどん少なくなっている。
私たち第二世代は、それらの方々の話を直接聞いてきた世代だ。
今、もうそろそろ第三世代に様変わりしようとしている。

我々の身近な戦争は、自分たちの国のものではなくて外国のそれらだ。

しかし、原爆の問題は原発の問題に直結していることがすでにわかっている。
なぜなら、原発は「爆」抜きの原爆であり、核燃料を取り出すという目的が第一義の装置であるからだ。
「発電」は平和利用を偽装した後付けである。

これは福島の原発事故が身を以て証明することになった。

今回の選挙では、即時原発0を訴えた政党もあったが、「のど元過ぎれば」というヤツなのか、わざわざ遠巻きにして様子見をしているうちに原発病の経済界やその息のかかった政治屋に食い物にされそうになっていることがわかった。

こんな時機に中沢さんが逝くなんて・・・。

「はだしのゲン」は中沢さんの遺言なのだそうだ。
それを受け止めるのはだれなのか?

強い否定、強い主張は受け止め難い人たちもいるだろうけれど、原爆の事実をしっかりと想像し、どの世代にも、人々は何をまっさきに避けるべきかを考え、行動できる様になってほしいものだと切に願うばかりだ。
この故人の想いを前にして。
私はそう思う。

(以下、引用)

「ゲンは遺書」 原爆への憤り刻む 中沢啓治さん死去
朝日新聞2012年12月25日(火)12:29
 がんで闘病生活を続けながら最後までヒロシマと向き合い、原爆の恐ろしさを訴え続けた中沢啓治さん。「『ゲン』はわたしの遺書」という言葉を残し、73年の人生を閉じた。

 「原爆はお袋の骨まで持っていくのか」。母の火葬後、ほとんど残らなかった遺骨を目の当たりにして増幅した怒りが、原爆をテーマにした作品を描く原点になった。

 1973年にスタートした「はだしのゲン」の連載。40年近くを経て、今年度から広島市の平和教育の教材に使われ始めた。今夏、朝日新聞のインタビューに応じ、中沢さんは「連載を始めた当時、漫画はばかにされ、社会的地位を得ていなかった。思いもよらず感慨深い」と語った。

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