怒りのブログ

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わかったつもり/読解力がつかない本当の原因(光文社新書)西林克彦2005.09.20

2006-11-14 21:36:24 | 教育書
校内研究で国語の研究をしている。
テーマは「考える力」を「読み」でどう育むかなのだが、その「読む」というイメージがようやく最近つかめてきた。
やはり研究はしてみるものだ。

無論、全てがわかったとかいうことではない。

ただ、ここまで理解が進んだという認識をもつことができたということだ。

そしてそこに至るまでに、この本も多いにヒントになっているという実感があるのでメモリーしておきたい。

授業などの学習活動において、「読み」そして「思考」し、そのレベルを高めていく過程には、具体的にどのような段階があるのだろうか?
そういったことが気になっていたときに本書を手に取った。

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「読む」ときに、いかに読者が文脈や間違ったスキーマの働きによって「わかった気になる」状態になっているのか。
そして、「読み深める」ことへの価値とそこへ繋がる意欲を呼び覚ます必要を説いているのではないだろうかと考えた。

そういった意味で、実際に子どもたちに「読み」を教えるとき、実際的には「何を教えていったらいいのか」を明確にしてくれた。

初読の段階で、課題作りをするために感想をとったり、直接的に問題作りを活動として立ち上げたりする場合があるけれど、そういった手だてによらない方法も発想できる可能性があることに気づかされた。
実践へ向けてのヒントといえる。

やってみたい。