怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

「太田光の私が総理大臣になったら」を見ていて(1/3)

2006-01-04 00:08:16 | 戯言
最近、こういうのを採りあげるのもどうかと思うようになった。

民放放送は、結局雑音にしか過ぎない。真面目な報道やユニークな主張をあきらめているのだと感じる。
これは時に、一般的な新聞や雑誌にも言えるのかもしれない。
また、へたをすると、こういうマスコミは観念的に何かにとらわれた存在としてあるように見える。
我々教員は「情報教育」などというものに触れるように即されるが、本当にそれが必要なのは、意外に、それをやれやれと応援する側のマスコミにあるように思えて、情報の読み取りに関して、お粗末な例として簡単にマスコミ側からそういったイドラにとらわれたものを引用することができるのはシニカルなのではないだろうか。

私は「マスコミの伝える事実は受け止めるが、言っていることは絶対に信じないようにしよう」と思うし、子ども達にはそう伝えていきたい。
そして、私は、シャレで「嘘つきは教師の始まり」という標語をとばすことがあるが、それは半分ホントだよということを、ちゃんと伝えられる人でありたい。

ここで突然ですが、教育ブログのランキングへ参加をしました。
ちょっと手間ですが、「下のバナーをワンクリック」のご協力おねがいいたします。

人気blogランキングへ

「太田光の私が総理大臣になったら」という番組をたまたま目にした。
「教師を格付けします」という提案を、ママさんタレント代表(松本明子、雛形あきこ、千秋)が述べていた。いろいろな芸能人(なぜか政界の人が複数入っていたが・・・)が、国会を模して、その提案(議案?)の賛否を論じ、評決をとるという話だった。

この話題に対して、2人のインタビューが引用されていた。
1人は、戸田忠雄(教育アナリスト)「ダメ教師」の見分け方(ちくま新書)の著者である。
彼は「指導力不足教員の増加」「高校受験の問題をとけない教員の多さ」「子どもからの評価」という従来からの主張を繰り返していた。
もう1人は、明石要一(千葉大学教育学部長)
彼は「教師の教える力の低下」「学力低下」などを述べていた。

おかしな話である。
どこにもそんな数値は存在しない。
「指導力不足教員の増加」なんて、ここ数年、ほんの最近とり始めたばかりの実数で、統計的には実際に増加したとしてはならないことは当たり前なのに・・・。
(とりかたの問題を理解していない人の議論だ。統計というのは都合のよい二枚舌だ。)
「学力低下」でさえ、PISAにおいて、真に「低下」優位で、かつ、真に深刻な統計は存在していないと私は考えている。
ましてや、「学力神話崩壊」はあると思うが、「学力低下」がもとでニートが存在しているとは一義的には考えられないし、社会背景や家庭教育、地域などと共に重層的に考えていかないといけない問題のハズ。
これで戸田氏は大嘘つきになってしまったことは私には関心ないが、この嘘が一人歩きしないことについてはとても気になる。
戸田氏や明石氏は、まるで以前の教師が指導力があり、教える力に長けていたとでもいうのだろうか?
(絶対にそんなことはないし、こういうことをホンキで言っているのだとしたら、私のホンキで「年寄りの役目として早く死んで欲しい」といいたい。)

・・・2/3へつづく。