ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

卒業式

2007年03月01日 | Weblog
娘の高校の卒業式だった。
まだ大学受験真最中の同級生もいる中での、厳粛ながらもほのぼのとした、いい卒業式だった。
式が終わり、クラスに戻り、最後のホームルー厶の後、娘たちはそれぞれ記念撮影に忙しく、
昔ながらの涙・涙の卒業式というよりも、未来に向けて希望に溢れているといった印象であった。
感傷に浸っていたのは、むしろ親達の方だったかも知れない。
息子も進学が決まり、今年は子ども2人が同時に我が家を離れることになる。
子どもたちが産まれた日のことを、今さらながらに思い出す。
日頃、多くのお母さまたちにアドバイスをする立場にいながら、
わたし自身はいつも、不安と期待と畏れの入り交じった中での、子育ての毎日だったように思う。
(これで良かったのだろうか・・・)と自問自答しながら過ごしてきた日々が懐かしい。
もうすぐ、その日常にも、とりあえずの終止符を打つことになる。

まだ子どもたちが小さかった頃、先輩の先生たちがよく口にしていたことを思い出す。
 お父さん、お母さん、とまとわりついている内が、花だよ。
 いつか子どもの方で、親を必要としなくなるんだから。
 今がどんなに楽しいか、後になってわかる日がくるから。

・・・ほんとうに、その通りだ。(^^)

別な意味での「親」の役目は、まだまだ続くけれども、
「口ウルサイお母さん」は、とりあえず今日で終わりにしなくちゃならないんだなぁ。
今日は「保護者の役目」の卒業式でもあるのかも・・・。

子どもたちが産まれてから今までお世話になったたくさんの方々に、
心の中で感謝しながら、学校をあとにした。