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それでも読書はやめられない 勢古浩爾

普段あまり読書論のようなものは読まないが、これまで読んだ著者の本が面白くて共感することが多かったので、何となく読んでみた。本の前半は、著者の読書歴のような感じで、全集を読破することが多い著者の忍耐力の強さが自分とは違うなぁという程度の感想。強いて言えば、哲学書にハマったりというところは自分にも同じような時期があったので共感したが、それ以外、読み方も読む分野もあまり共通点はなかった。本当に面白くなってきたのは後半。著者によれば名著とか名作と呼ばれる本を読んで面白くないと思った時、ある時からそれを自分のせいにしてもしょうがないと思うようになったとのこと。それは私もかなり早い時期からそう思った記憶がある。それにしても、読書の質とか中身とかは、人によって本当に違うもんだと改めて思った。昔気の合う友人と最近読んで面白かった本を10冊ずつ披露しあったことがあったが、全く被らなかったのでお互いびっくりした記憶がある。現在の著者は、時代小説にはまっているとのこと。自分には未知の分野なので、少し読んでみたいと思うようになった。また、著者のオススメの本が20冊くらい列記されていて、これからの本選びの指針になるのでありがたいと思った。(「それでも読書はやめられない」 勢古浩爾、NHK出版新書)
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