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謎解き広報課 天祢涼

題名を見る限りは最近はやりの「お仕事小説」だし、書評に「ある地方自治体の広報課」が舞台、とあるので明らかに最近はやりの「地方活性化本」だろう。そう思いつつも書評本でかなり絶賛されているので、読んでみることにした。当初の考え通り、「若くて血気盛んな主人公」「寡黙で一見頼りないがいざという時にスーパーマンぶりを発揮する上司」「若干の憎まれ役」というまさに「お仕事小説」のお決まりパターンの内容だ。また、過疎・高齢化に直面し、その他の地域との差別化に悩む、田舎の小さな市町村という舞台もまさに「地方活性化本」のそれだ。しかし読んでいると書評の言うとおり何だかよく判らないがとにかく面白い。こうしたよくある本に、面白いミステリーを入れるとこうも面白くなるのかと思うほど、何だか新鮮に思えてくる。こういう発見は、読書ならではのもので、現実にも生かせたら毎日楽しいだろうなぁと思ってしまった。(「謎解き広報課」 天祢涼、幻冬舎)

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