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7つの人形の恋物語 ポール・ギャリコ

「スノーグース」「7つの人形…」というポール・ギャリコの代表作2編をカップリングした1冊。ギャリコというのはどこにその中心があるのか良く判らない作家だ。ある時はスポーツライター、ある時は「ポセイドンアドベンチャー」の原作者、またある時は本書に収められた2編のようにリリカルだがどこかシニカルでもあるストーリー・テラー。原点は「物語を書くのが好き」ということで、書く対象やスタイルなどはなんでも良かったのかもしれない。衝撃的なデビュー作だったらしい「スノーグース」、彼の作品のなかで最も読まれているという「7つの人形の…」、この2作品を読んでいると、作品そのものの良さというよりも、この2作品が熱狂的に読まれた当時の時代の空気が判って面白い。(「7つの人形の恋物語」ポール・ギャリコ、角川文庫)
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