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ママのクリスマス ジェームズ・ヤッフェ

相当前に入手してずっとそのままになっていた本。何故か、題名の「ママ」というのは「小学生くらいの少年の母親」で、話もやや子供向けの町の中のごたごたを元気なお母さんが奮闘して解決するというような話だと思い込んでいたのだが、読み始めたところ、実はニューヨーク市警の元敏腕警官の母親、すなわちかなり高齢の女性が主人公で、しかも、事件は人種問題などと絡んだかなり深刻な話であることが判ってびっくりした。ミステリーとしての要素もふんだんにあり、最後の2重3重のどんでん返しにも感心させられた。「ママ」が活躍する短編集や他の長編の出ているようなので少し探して読んでみようと思った。(「ママのクリスマス」 ジェームズ・ヤッフェ、東京創元社)

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