これは、大リーグの奪三振王ノーラン・ライアンの世界記録を称える木製のプレートが埋め込まれたカードなのだが、そのプレートの中に日本の奪三振王・金田正一の名前があり、少し面白いので、コレクティブルでもサインでもないが紹介しておく。右側の木製のプレート部分を読むと、まずノーラン・ライアンの奪三振世界記録5714個が紹介されている。そして、「世界第2位の奪三振記録の保持者は誰か?」とあり、その後に「日本の金田正一選手の4490個である」と書かれている。アメリカでは、あまり日本の記録と大リーグ記録を同列で比較はしないように思われる。例えば、本塁打の世界記録をもつ王選手に対する尊敬の念は、アメリカでも非常に強いらしいが、そうは言っても、王選手の記録とボンズ選手の記録を比較するような話はあまり聞いたことがない。衣笠選手の連続出場記録にいたっては、ほとんど認識すらされていないだろう。これまでにアメリカのコレクティブルを数多くみてきたが、このプレートのように日米の記録を同列に扱ったものは少ない。つい最近のイチローの日米通算3000本安打はアメリカでもそこそこ取り上げられたようで、こうした日本のプロ野球の記録に対する意識の変化はやはりイチローの存在が大きいのだろう。