書評、その他
Future Watch 書評、その他
カレンダー
2017年6月 | ||||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
1 | 2 | 3 | ||||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | ||
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | ||
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | ||
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | |||
|
goo ブログ
過去の記事
カテゴリ
サイン集(559) |
コレクティブル(495) |
読んだ本(2900) |
映画、観劇、音楽、その他(248) |
Weblog(2) |
最新の投稿
母親からの小包はなぜこんなにダサいのか 原田ひ香 |
カナリア外来へようこそ 仙川環 |
なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆 |
ギリギリ 原田ひ香 |
バリ山行 松永K三蔵 |
ちょっとそこまで旅してみよう 益田ミリ |
明智恭介の奔走 今村昌弘 |
おひとりさま日和 大崎梢他 |
パフォーマンス ダメじゃん小出 |
じい散歩 藤野千夜 |
最新のコメント
htsunai/絵画展 コートールド美術館展 |
芋田治虫/王室と不敬罪 岩佐淳士 |
omachi/いつかの人質 芦沢央 |
Unknown/古書店アゼリアの死体 若竹七海 |
野っ原/ようこそ授賞式の夕べに 大崎梢 |
mimizuku/三月 大島真寿美 |
岡本 絵里奈/ミャンマーの柳生一族 高野秀行 |
神崎和幸/おれは非情勤 東野圭吾 |
bigboss/1959年 ワールドシリーズ |
衣恵/るり姉 椰月美智子 |
最新のトラックバック
ブックマーク
goo
最初はgoo |
プロフィール
goo ID |
yb2007 |
性別 | |
都道府県 |
自己紹介 |
非公開 |
検索
gooおすすめリンク
URLをメールで送信する | |
(for PC & MOBILE) |
江神二郎の洞察 有栖川有栖
著者の本は、新刊が出たらすぐに読むとか、ある時期に一気に読んだことがあるということではないが、それでもかなりたくさん読んでいると思う。そんな付き合い方をいている作家だが、たまたまネットで見かけて面白そうなので読んでみることにした。著者に対するイメージといえば、「新本格の旗手」「日本のエラリークイン」といったところだろうか。本書を読んでまずびっくりしたのは、本書に著者の処女作が収録されていたこと。こうした形で著名な作家の処女作に出くわすとは思わなかった。各短編には、本筋とは別に、様々なミステリー談義がついていて、いかにも「ミステリー研究会」出身という感じの作品が並んでいる。その中で特に面白かったのは、ミステリーのどんでん返しにはきりがないというくだり。確かに名探偵が「これが真相」と言って事件が解決したようにみえても、犯人がそう推理する人間がいる事を想定してそう思わせるトリックを施していたということになれば、確かにきりがない。作家自身が、作家も読者も最終的にどこかで妥協しているという指摘をしているのが面白かった。(「江神二郎の洞察」 有栖川有栖、創元推理文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )