後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

驚くべき官僚の心の貧しさ!

2009年05月06日 | 日記・エッセイ・コラム

あるネット上の知人のお陰で、岡敬三さんのHP;[きらきら丸のヨット物語」(http://www.geocities.jp/tiarashore/)を読むことが出来ました。岡さんは最近、「港を回れば日本が見える」(東京新聞社発行)という本を出されました。文筆の立つ方でいくつものHPを持っていらっしゃいます。

小生はヨットを21年間所有していて係留の問題や、漁港への寄港の問題で常に悩んで来ました。この悩みは官僚のあまりにも貧しい心に原因があります。基本的な法律では遊び船でも漁港に入港出来るそうです。それなの地方自治体の官僚がヨットやモーターボートのような遊び専門の船は漁港へは入り難くいようにする規則や条例を作ります。都道府県の役所がそのような規則、条例を作り、禁を破った者には罰則を与えようとするのです。規則や条例が厳然として存在している都道府県がいくつもあるそうです。(この事情はこの記事へ対する岡敬三さんからのコメントに正確に書いてあります。合わせてご照覧下さい)

そのことは岡さんのHPの「海国日本と鎖国日本」という一群の調査、報告記に詳しく書いてあります。

道庁や県庁の港湾局や漁業関連部署はきっとこの様に、胸を張って反論します。「ちゃんと臨時使用の許可申請書さえ事前に提出するば許可します」、と。

急に悪天候になって漁港へ避難するヨットが事前に県庁へ「漁港使用申請書」を提出できるでしょうか?まあ緊急避難の場合はまさか過料金は取られないと思いますが。

そんな事は地元の漁協と個別に話し合えば良いことで、何も道庁や県庁が関係する必要などありません。

もっと驚いた事実は外国の遊び船は日本の「開港している港」以外は原則として入港禁止です。入港希望の場合は、日本語で書いた入港許可申請書を事前に提出して許可を貰う必要があるのです。

申請書を複雑にすれば事実上締め出せます。これは遊び船の入港だけではありません。

全ての許認可事業では、申請書類を複雑にして、意図的にあるグループの人々を差別、締め出すことが出来ます。これが、国民のためになる行政指導の一部として平然として行われています。

官僚はヨットやモーターボートのような遊びは歓迎しません。仕事以外の遊びにお金を使っている人々と漁師を比較して、遊び人を無視しています。遊び人より漁師が偉いのです。そして官僚はもっともっと偉いのです。そう思いたくなる現象をたびたび経験します。

岡敬三さんの「港を回れば日本が見える」という本は注文しましたが、まだ読んでいません。しかしHPを読んで題目を見ると内容がある程度想像できます。題目だけでも、すでに大賛成なので拙文をここにお送りすることにしました。(終わり)


大型連休に遊べない人々の気持

2009年05月06日 | 日記・エッセイ・コラム

連休があれば旅に出る人々が増え、空港が混雑し、新幹線が満員になる。自動車道路も渋滞する。マスコミがそんな状態を取り上げて人々の心を煽ぐ。また、連休に遊んだ人々の楽しげな談話を紹介し、もっともっと遊べと言わんばかりだ。しかしこの様なマスコミの通り一遍の報道に何か軽率な感じがする。

たとえば、休日こそ忙しくなる職業についている人々。家族が居なくて独り家にいる人々。何かの理由で人と顔を合わせたくなく家で静かに読書をし、音楽を聞いている人々。病床に伏せっている人。そして、日々の糧を求めて歩き回っているホームレスの人々など。広い日本には連休と関係ない人々が多い。遊ばない人々がどのような気持ちで連休を過ごしたか?マスコミは取り上げない。人々の楽しみは皆同じようだが、悲しみは人の数だけ違う。ニュースにならない。

昨日、そのような連休に遊べない人の気持ちを思いながらも1枚の写真を公開しました。息子夫婦と3人の孫、そして家内。総数7人でヨットに乗っている風景です。このような幸福そうな写真はなるべくブログへは出さない。それが私のブログのこだわりでした。

昨日はその方針を変え、躊躇しながら掲載しました。

他人は他人。自分は自分と割り切って自分なりの過ごしかたに満足している。そして他人の歓びへ拍手を送る。

このような人から、趣味人倶楽部の中で拍手とコメントを頂きました。昨日のヨットの写真へです。夫に先立たれ、独りになった女性の方です。連休に昔の同級生とおしゃべりをし、元気になって何年も止めていた自宅のピアノを独りで弾いてみる。そして今は亡き夫の事を思い出す。そんな連休の過ごし方を日記にさりげなく書いていらっしゃいます。そして岡敬三さんの「港を回ると日本が見える」というヨットの本を紹介して下さいました。さっそく岡敬三さんのHPを見ました。このHPは素晴らしいので、別の記事としてご紹介することにしました。

連休に遊べない自分の職業に誇りを持っている人々。他人とは違う自分なりの過ごし方をする人々。病床にありながら朗らかに、健康だったころの楽しみを思い出しながら希望を持っている人々。たとえホームレスでも明るい気持ちで過ごしている人々。連休に遊べない人々でも、皆がそのようである様にと祈っています。

今日は連休の最後の日。暗い雨の日です。しかし皆様が明るいお気持ちで過ごされるようにと、お祈りいたします。    藤山杜人