gatayanさんという方から下記のご意見を頂きました。現在の日本の世論が以前とは変わったのが本質的なもんだいです。と、明快にご説明なさっています。他の方々のコメントも是非頂きたいと思っています。gatayanさん有難う御座いました。
===========gatayanさんのコメンントです===========
田母神氏に関わっての最近の出版の状況については、非常に苦々しく感じています。
おっしゃるように、彼自身、公的な立場を離れた人物なのですから、今どのような考えを持っていようと、或いはどのような発言をなされようとご自由に・・・と言うしか有りません。
問題はその彼の発言をなぜかくも多くの出版社が取り上げるのかという一点に絞られると思います。
出版社がそれ自体が一個の営業体である以上、営利を追求するのが当然であり、結果として売れると見込めるものをプロデュースし、大々的に売り出すのは、仕方のないことではあります。(そこに出版人としての一定の見識を示して欲しいのは山々ですが。)。
となれば、その問題はさらになぜ出版社が「売れる」と見込むのか、という点が、考察の対象でありましょう。
答えは端的に示すことが出来ます。
多くの人々がそれを望んでいるからに相違ないでしょう。
それは政治の世界においての力関係の変化が明瞭に物語っています。正面切って戦争を肯定する発言こそなけれ、その心中は「さもありなん」と思えるような人物が与党・野党にかかわらず頭角を示し、そうではない人々や党派が次第に埋没して言ってる事実は、国民の意思があってこそのものです。
なぜこんなふうになってしまったのか、私には窺い知れません。戦後教育への反動なのでしょうか。地域によって温度差はあれ、平和の大切さはどのような教育現場でも語られてきたであろうし、親たちからも語って聞かされていました。 それが、何の効力も持たなかったのか。
空しい思いにおそわれるのみです。
しかしながら、息を消沈させてばかりもいられません。たとえ、影響力は小さくとも、この時代の流れに対しては常にアンチの立場でものを言って行きたいと思います。