後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

緑豊かな雑木林を見ながら1年前に死んだ昔の同級生を偲ぶ

2009年05月16日 | 日記・エッセイ・コラム

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昨日の午後、妻と小金井公園の雑木林を散歩しました。とりとめもない会話を交わしつつ若い緑の梢や、ほの暗い林の中を見やったりしながら静かな幸せを感じました。しかし2人は時々別々のことを思い出します。お互いに口には出しませんが、妻は亡くなった父や母と鎌倉で過ごした幼少のころをよく思い出しています。柔らかい表情になるので想像できます。私は何故か1年まえに、今年のこの緑の林を見ないで死んでしまった村木良彦君のことを思い出しました。仙台の中学の同級生です。TBS社から独立し同志3人とともにテレビマンユニオンを1969年につくりました。「遠くへ行きたい」、「世界不思議発見」、「海は甦える」など歴史的な作品のプロデューサーの仕事をしました。同窓会で何度も話をしましたが、彼は自分の仕事のことは一切話さないのです。ニコニコ笑ってこちらの話を聞くだけでした。昨年の寒い冬の日、都内のあるお寺で葬儀がありました。弔辞を読んだのは昔のテレビマンユニオンの同志だった今野氏でした。村木氏はやさしく、穏やかで、決して怒らず、いつもまわりの人々に愛されていたと話す。そんな内容の弔辞でした。昔、仙台にいたころ村木君の家へよく遊びに行ったことを思い出しながら葬儀会場を後にしたことも思い出しました。

皆様も自然豊かな林を見上げながら静かに散歩していると親しかった故人のことをフッと思い出すことがあると思います。

今日は、皆様もそのような静かな散歩を楽しめますようにお祈りいたします。 藤山杜人          

(なお、村木良彦君のことは検索するとWikipedeaに詳しく出ています。(終わり)

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