山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

やっとハコネグミ、しかしこれは・・・ 令和6年5月19日

2024年05月24日 | 山に咲く花
 詳細な資料をいただいておきながら先日訪問したハコネグミ生育地はとうとう発見することが出来なかった。自宅に帰ってもう一度資料を見直すが場所は間違っていないようである。このままでは気が済まない。資料をプリントアウトして持参しながらもう一度探しに行ってみる。
 午前中は我が家の所有する竹林がタケノコの収穫を目前にして倒れた竹でボサボサになっているため、その除去作業を1時間半ほど行い、登山口には午後1時に到着した。天候がいまひとつで既に時々小雨が降って来る。カッパを着ての入山となる。

    本日の富士山はご機嫌斜め。最初から時々小雨が降って来る天気である。

    咲き始めのミツバウツギ

    これは花を終えたヤマボウシであろう。

    花はまだ蕾だが、花序に長い柄を持っており、おそらくヤブデマリであろう。

    これはミヤマガマズミか?

    もうすぐ花が咲きそうなカマツカであろう。

    まだ蕾のツクバネウツギであろう。

    プロペラ状の5枚の萼に蕾が付いている。

    葉の細いイトスゲらしきものが群生している。

    葉が細いうえに果胞が少ない。おそらくこれはハコネイトスゲであろう。

    別のスゲも生えている。

    クサスゲではないかと思うが全く自信無し。

    花の状態の時は雄小穂は白くて長い雄しべを伸ばす。

    現地に到着してそれらしき木の葉を調べてみる。

    これは星状毛だろう、と思ったのだが・・・

    木を見上げてみると花が付いていない。ハコネグミならばこの時期に花が咲いているはずである。

    同じ木の別の葉を調べてみると、鱗状毛が付いていた。これはマメグミであろう。

 探しているハコネグミは前回探した場所でどうやら間違い無いようである。しかし、どう探してもハコネグミの木は見つからない。まさか・・・と思って登山道の反対側、つまり静岡県側を探してみると・・・あった。

    やっと見つけたハコネグミの木。しかし登山道の反対側で、県境ではあるが厳密には静岡県である。

    マツグミに比べるとハコネグミは葉がやや大きくて細長く、柔らかい感じがする。

    花が咲いている。

    ハコネグミの花。まだ蕾も多い。

    ハコネグミの花

    花筒には星状毛がたくさん生えている。

    葉の表側。まばらに星状毛が生える。

    葉の裏側。鱗状毛の中にまばらに星状毛が混じる。

    周辺の山梨県側を探してみる。ブナの大木にドウダンツツジが寄生している。

    これは結実したチドリノキであろう。

    林縁を散策していたところ、富士山の眺望の良い場所があった。晴れていれば絶景だったであろう。

 見つかったハコネグミは厳密には静岡県側に生えていた。山梨県側をそれなりに探してみたのだが、残念ながらハコネグミは発見出来なかった。純粋に山梨県に生えているハコネグミは来年以降に持ち越しになってしまうであろう。少しガッカリしたが、とりあえずは教えていただいたハコネグミの木にはめぐり逢うことが出来た。


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ハコネグミ探索はまた失敗 令和6年5月17日

2024年05月24日 | 山に咲く花
 5月初旬に探しに出かけた山梨県側のハコネグミ探索は失敗に終わっている。今度はかなり詳細な資料を送っていただいたので、絶対に見つかると確信を持って探しに出かける。午前中の仕事を終わらせて午後から甲府を出発したが、歩き始めたのは午後3時になってしまった。

    やや風が強いが天候が良く、午後になっても富士山がスッキリと見えている。

    道路脇にはキンポウゲがたくさん咲いていた。

    ニョイスミレがたくさん咲いていた。

    草地にたくさん咲いているこの花はヘビイチゴであろう。

    良く似た花が森の中にも咲いている。

    花弁の中心部に濃い黄色の部分がある。これはツルキンバイであろう。

    ツルキンバイの大群生

    5月初旬に訪問した時はまだ蕾だったクワガタソウが満開になっていた。

    クワガタソウの群生

    6枚葉の小さな花が群生している。

    これはクルマムグラであろう。

    ハリスゲの仲間

    果胞の付き方からヒカゲハリスゲと思われる。

    期待していたヤマシャクヤクだが大部分は終わっていた。

    咲き残りのヤマシャクヤク

    山の上の林の中ではまだ満開のものが残っていた。

    満開のヤマシャクヤク

    目的地に到着し、ハコネグミと思わしき木を探して葉を調べてみる。これは鱗状毛なので違う。

    こちらも鱗状毛

    星状毛か?と思ったのだがやはり鱗状毛である。

    木を見上げてみる。

    ハコネグミならば今ごろは花が咲いているはずだが花芽も付いていない。これはナツグミであろう。

 場所は間違っていないはずだがいくら探してもハコネグミは見つからない。小さな花が見つからないのは仕方ないかも知れないのだが、2m以上もある樹木が見つけられないのはよほど目が悪いか探し方が悪いか?それとも場所を間違ったか?1時間ほど森の奥のほうも探してみたが見つからず、夕暮れが近付いてしまいかなりガッカリして、さらに自信を無くして撤退してきた。山梨県のハコネグミは来年に持ち越しになりそうである。

    下山したのは7時ごろになってしまった。富士山の空が少し焼けていた。


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