山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

アラゲヒョウタンボクは遅かった 観音峠から金ヶ岳 令和6年5月2日

2024年05月06日 | 甲斐百山
 予定ではこちらではなく天子ヶ岳に行くはずだったのだが、自宅を8時半に出発したところ精進湖で既に渋滞しており、本栖湖までたどり着けない。これは富士本栖リゾートの芝桜渋滞であろう。このまま渋滞に巻き込まれて進むとおそらく田貫湖到着は午後になってしまうであろう。あきらめて精進湖で折り返し、ならば芦川のオオバボダイジュの花でも見に行こうかと思ったら、こちらもスズランの森駐車場が満車になっていて途中で進めなくなってしまっていた。考えに考えて決めたのが観音峠から金ヶ岳へのルート上に咲くアラゲヒョウタンボクである。昨年は5月6日に登ってみたが花がもう痛んでいた。それよりも数日早いので、うまくすれば新鮮な花が見られるかも知れない。出発は12時半になってしまったが、花の咲くところまでならばなんとか行けるであろう。

    目指すのは前方に見えるピークのその向こう側。

    ツクバネウツギが咲き始めたばかりだった。

    ヤドリギがいくつか寄生している。花はまだ見えない。

    これはジゾウカンバの木と思われる。

    雄花がぶら下がっている。いちばん右の雄花の上に小さな雌花が上向きに咲いている。

    シライヤナギ。向こうに見えるのは金峰山。

    ツクバキンモンソウは少し蕾が膨れている。咲くのは2週間くらい先だろうか。

    ミヤマハタザオであろう。

    たくさん生えているのはヒナスゲ

    雌雄別株でこちらは雄花

    こちらは雌花

    似ているが少し違うスゲが生えていた。

    先端部に雄花、その下に雌花が付いている。これはサナギスゲであろう。

    船首岩と曲岳

    船首岩からの眺望

    新緑の太刀岡山と富士山

    急登に付けられた鎖。このルートは岩登りのあるアルペンルートである。

    足場の悪い急斜面。登りよりも下りが怖い。

    茅ヶ岳は金ヶ岳を越えてその先。遠い。

    茅ヶ岳と富士山

    金ヶ岳直下の岩の上からの眺望。太刀岡山がずっと下に見える。

 金ヶ岳まではもうさほど遠くは無いのだが探しているアラゲヒョウタンボクの花が見つからない。探すのに時間がかかりそうなので金ヶ岳は諦めて花を探しに行く。

    ヒメイチゲが見ごろを迎えていた。

    これがアラゲヒョウタンボクのはずである。

    葉に毛がたくさん生えている。葉はたくさん見かけるのだが花が付いていない。

    これもアラゲヒョウタンボクのはず。

    良く探してみるともう花が散っていてヒョウタンのようになった青い実が付いていた。

    こちらもアラゲヒョウタンボクだが・・・

    やはり結実していた。残念。

 アラゲヒョウタンボクは想定していたよりも早く咲いたようである。おそらく林道の冬季閉鎖が解除された直後に登ったとしても間に合わなかったのではないだろうか。林道が開通する前に、金ヶ岳山頂を経由してこの場所まで下りて来ないと、状態の良い花は見られないのかも知れない。


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高原に咲くフギレミヤマスミレ 令和6年5月2日

2024年05月06日 | 甲斐百山
 そろそろ高原のミヤマスミレが咲いている頃だと思う。おそらく交雑のスミレも咲いているのではないだろうか?空模様がいまひとつだが、午後の仕事を終わらせて急いで現地に向かう。

    空模様がいまひとつで高原は寒々しく感じる。

    タチツボスミレが咲いている。

    ミヤマスミレがほぼ満開だが、今年は数が少ない。

    満開のミヤマスミレ

    こちらはシコクスミレ

    花はあまり付いていなかった。

    フタバアオイの群生

    咲き始めたばかりのフタバアオイの花

    目的のスミレが咲いているが、少し痛み始めていた。

    交雑種のフギレミヤマスミレ。葉がギザギザしている。

    別株。草に隠れるように咲いていた。

    花弁が少し痛んでいるが見られただけでも良かった。

    もう1ヶ所の生育場所を訪れてみる。こちらも今年はミヤマスミレが少ない。

    やっと見つけた小さな株はもう花が傷んでいた。

    こちらは少し大株だが、閉鎖花がひとつ付いている。茎が切れてしまっているのは食害だろうか?

    湿地に咲いていたオオカメノキ

    カヤツリグサの仲間はまだ穂を出していない。時期になったら今年もまた見に来てみたいと思う。

 今年はスミレが全体的にハズレ年である。ミヤマスミレがこんなに少ない年は珍しいのではないかと思う。フギレミヤマスミレも昨年出会ったような大株には出会えなかった。しかし、いつ無くなってもおかしく無い交雑種なので、出会えて良かったと思う。


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