山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

青々と茂ったタニヘゴ 令和6年5月25日

2024年05月29日 | 甲斐百山
 期待していたニシキゴロモ探索は失敗に終わり、気分は下向きである。日没までにはまだ時間があったので、帰り際にタニヘゴを見に行ってみる。4月下旬に訪問した際はまだ葉を展開し始めたばかりだったが、今頃は新鮮な葉を展開している頃だろう。

    湿地の中に生えているタニヘゴ

    期待していた通り、青々とした葉を展開している。

    スリムで流線型のボディが格好良い。

    ソーラスはまだ熟していない。胞膜があり馬蹄形をしているようである。

    幅広くて茶色い鱗片

    近くの森の中を散策してみるともうすぐ咲きそうなササバギンランに数株出会った。

    途中で出会った猟師さんに害獣を捕獲する罠が仕掛けてあるので注意するように言われた。奥に入らずここで撤退。

    水際に生えるラン科と思わしき葉を見に行ってみる。

    群生している様子からカモメランかと思っていたが花穂が付いていない。葉も細いようである。

    葉が2枚付いているものを多く見かけ、カモメランとは違う。

 ランと思わしき葉はまだ花穂が出ておらず、咲くのはだいぶ先になりそうである。どんな花が咲くのか、それとも花を咲かせないのか?今後の経過を追って見て行きたいと思う。


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ニシキゴロモ探索は失敗 大月市 令和6年5月25日

2024年05月29日 | 山に咲く花
 ネットを探索していたところ、大月市の山の稜線にニシキゴロモがあったという少し古い記事を発見した。4月に探しに行ったのだがそれらしきものは発見出来なかった。近似種のツクバキンモンソウはもう咲いているので、もしニシキゴロモが生育しているとすれば、今頃見ごろになっていると予想される。前回は長い林道を歩いて周回したが、今回は最短ルートで現地に直登する。

    白い花が登山道脇にたくさん咲いている。これはマルバウツギであろう。

    別の白い花も咲いている。

    装飾花が3弁である。これはガクウツギであろう。

    これは普通に見かけるホソバテンナンショウであろう。

    仏炎苞が緑色で付属体は細めで膨れない。

    葉の幅が広めの別のテンナンショウが生えていた。

    付属体の先端部が棍棒状に膨れている。おそらくこれはカントウマムシグサではないかと思う。

    似ているが仏炎苞が紫色がかっているタイプのものがあった。

    同じカントウマムシグサと思うが、ムラサキマムシグサと呼ばれるタイプであろう。

    花がほぼ終わっているジュウニキランソウであろう。

    鹿の食害に遭っているのか、下草がほとんど生えていない山の斜面

    稜線に抜け出た。ニシキゴロモはこんな感じの登山道脇に生えていると思うのだが・・・?

    こんなところにあるはずだが・・・念入りに探したつもりだがひとつも見つからない。

    まだ蕾のイチヤクソウ

    これはササバギンランであろう。

    下草が生えておらずツルツルになって乾燥してしまっている登山道沿い。環境の変化で無くなってしまったかも知れない。

    富士山も姿を現さず。

 きっと見つかると期待して訪問した大月市の山だったが、残念ながらニシキゴロモもツクバキンモンソウも見つからなかった。鹿の食害と温暖化による環境の変化を受けて消滅、あるいは激減してしまっているかも知れない。ニシキゴロモ探索は失敗に終わり、来年以降に持ち越しである。


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