時刻は4時近くになったがまだ日没までには時間がある。昇仙峡にかつてあったらしいが最近は見つかっていないシダにひょっとしたら出会えるかと思い、立ち寄ってみる。

まだ草が茂っていない昇仙峡は少し寒々しい。

岩壁に生えているセッコクは葉を出しているようである。

渓谷の中にもカイイワカガミの葉があった。咲くのかどうか?


鱗片が細くて黒く、鱗片根元が袋状になっている。これはオオイタチシダ。


光沢があって緑色鮮やかなシダ。鱗片は黒茶色でやや幅広い。これはトウゴクシダ。

ミツデウラボシだが三ツ出にはなっていない。


濃い緑色のコケシノブの仲間。全体的に丸みを帯びていて葉の辺縁はギザギザしている。これはコウヤコケシノブであろう。

壁にぶら下がるように生えるオサシダ

紅葉したアカハナワラビ

ダンコウバイが満開だった。

苔の生えた岩壁を良く観察してみると・・・小さなシダが生えている。

遂に発見、オオクボシダ。

何度か探しに来たが見つからなかった。

ようやく見ることが出来た昇仙峡のオオクボシダ。小型のものばかりである。

ほんの一画にしか生育していないが、目が慣れてくるとそれなりに個体数はあった。

仙娥滝。まだ寒々しい。
何度か探しに来ているが見つからなかったオオクボシダをようやく発見できた。オオクボシダは西沢渓谷と瑞牆山で見ており、これで3ヶ所目の生育地発見ということになるであろう。本日は昇仙峡に立ち寄って良かったと思う。

昇仙峡近傍にあるハヤザキヒョウタンボク

まだ咲き始めたばかりだった。

咲き始めでも美しいハヤザキヒョウタンボク