山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

リンボクの葉は? 南部町円蔵院  令和4年10月14日

2022年10月16日 | 番外編
 本日は中央市に出張で、中部横断道の増穂インターまでさほど遠く無い場所だった。午前中で仕事を終え、午後から南部町まで足を延ばしてみることにする。目的のひとつはまだ花や実が確認出来ていないリンボクであるが、たぶん花は終わってしまっているだろう。


    リンボクが何本も生育している南部町円蔵院。門の左に生えている大木はクスノキ。すっと後ろに生えているのがリンボクのはずである。


    2本ともリンボクだと思う。他にも数本ある。


    左側の細いほうの木の幹。四角くひび割れた樹皮はリンボクで間違いないはずである。


    枝を見てみる。下から見上げると花や実が見えない。


    葉は辺縁に尖った突起があり、図鑑で見る通りのリンボクの葉の形である。


    ところが、右側の太いほうの木の葉を見てみると・・・


    辺縁に突起が無い。これはリンボクではないのか?


    地面に落ちていた葉。葉の真ん中から先の部分に鋭い鋸歯がありリンボクの葉のようである。


    ドングリが落ちているがこれはリンボクの実であろう。

 自宅に戻ってから改めて図鑑でリンボクを調べてみると、古くなった木の葉は辺縁に鋸歯が無くなるらしく、いずれの木もリンボクで良さそうである。今年も花を見ることが出来ず、来年に期待したいのだが、下から見上げると花が見えないので遠距離から超望遠レンズで狙ってみようかと思っている。


    カギガタアオイの葉


    根元にはまだ蕾の花が付いていた。


    コクランの葉


    花芽が見えないが、これはキチジョウソウの葉ではないかと思う。


    大型のオオハナワラビ


    このあたりはオオハナワラビばかりかと思っていたのだがフユノハナワラビも生えていた。


    ふと目に入ったのがこのシダの仲間


    驚きのコヒロハハナヤスリが生えていた。狭い範囲だが数はそこそこにある。


    葉に柄があって茎を抱かない。


    また新たな自生地を発見したコヒロハハナヤスリ。

 リンボクは本物なのかどうかずっと自信が無かったのだが、今回の観察で間違いないと確信が持てた。新たな発見だったコヒロハハナヤスリは私の知る限りでは山梨県2ヶ所目の自生地ということになるのだが、他にも何ヶ所か発見されているようである。ヒロハハナヤスリよりも生育地や個体数は多いのかも知れない。

コメント
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