山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

紅葉の武田健康の森  令和3年11月4日

2021年11月10日 | 番外編
 10月の週末はほぼコロナワクチン接種の手伝いに明け暮れたため、ほとんど歩くことが無くだいぶ体がなまってしまっている。少し体力を戻さねばと、近場の散策に出かける。下から見上げると紅葉真っ盛りに見える武田の杜を歩いてみる。


    上にある案内所は本日休館日だった。


    イロハモミジの紅葉


    エノキの木


    黄葉するエノキの葉


    今が盛りのこのスゲ、ナキリスゲ。


    昨年の秋に見た時は知識が無くて何だか分からなかったが、少し分かるようになった。


    先端部の茶色いのが雄、根元近いほうが雌である。果胞には毛が生えている。


    こちらはたぶんノガリヤスだと思う。


    イネ科は良い参考書が見つからず調べるのに一苦労である。


    ヤクシソウは時々見かける程度でこの森ではあまり多く無い。


    ガンクビソウに似ているがちょっと違う。


    花が柄の中間あたりまで付いている。これはヤブタバコだろう。おそらく初めて見る花。


    武田健康の森最高点の片山。甲府名山のひとつとは知らなかった。


    この森の大部分を占めるコナラの木。片山山頂はまだ紅葉が始まったばかりだった。


    どんぐりはこんな形。


    片山から見る富士山


    片山の下にある研修施設。


    ここからは南アルプスが見える。


    本日の目的地、西ノ平の展望台。あまり訪れる人も無く静かである。


    紅葉の向こうの富士山は雲隠れしてしまった。少し待ってみたが姿を現しそうも無く、撤退する。


    寸光射す

 下からは良く色付いているように見える武田健康の森だったが、中に入ってしまうとあまり紅葉は見えず期待したほど色付いてはいなかった。少し遠目に見たほうが綺麗なのかもしれない。湯村山界隈の紅葉もこれからである。あまり歩いた気はせず、トレーニングにはならなかったように思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カギガタアオイ観察 相又川  令和3年11月3日

2021年11月10日 | 渓谷
 そろそろカンアオイとカギガタアオイの花が見ごろになっている頃だろう。カンアオイの花は既に数個分解して内部の雌しべの様子を確認させてもらっている。個体によって雌しべが開き気味に付いているものがありイヤースコープで覗き込んでも形が分かり難いものがあることが分かってきた。一方、カギガタアオイは撮影に良い個体が見つからず、おそらくカギガタアオイであろうと予想したものがいくつかあるが、確定するにはやはり花を分解してみないと分からないところがある。数個分解すれば、イヤースコープで覗き込んだ時の写り方が分かるので同定可能となるはずである。あまり人が居ない場所を選んで、カギガタアオイと思わしき個体を見ている相又川に入ってみる。イヤースコープを持って行ったが、スマホを変えた後にソフトがうまく取り込めず、結局使えなかった。


    紅葉の相又川


    これはヤマモミジになるのだろうか?


    葉には明瞭な鋸歯がある。


    これはレモンエゴマか?花や葉にほんのり甘いレモンの香りがする。


    ビロードシダ。乾燥に備えて葉を少し丸めている。


    サジラン。県南部の渓谷沿いでは普通に見かける。


    ゲジゲジシダの群落


    ゲジゲジシダ。珍しいものでは無い。


    綿毛になったキッコウハグマ。カギガタアオイはこんな少し薄暗い林床に生育している。


    葉は多数見かけたが、花が付いている個体はひとつも見つからない。


    止む無し、足場が悪いが昨年見つけた崖の上の個体を見に行く。


    土に埋もれるように花が咲いていた。全部で3個咲いていた。


    そのうちの1個を分解させてもらう。傘の柄のように湾曲した雌しべが見える。これはカギガタアオイで間違いない。

 足場が悪くて三脚がうまく立てられず、撮影には一苦労だったが、なんとか分解して内部の様子を見ることが出来た。今後は接写型マクロレンズかイヤースコープで内部を覗き込めば判別が可能であろうと思うのだが、出来ればもう少し撮影し易い場所でもう1個しっかりと観察が出来ればと思う。分解した花を元に戻そうとしたのだがうまく戻せなかった。

 さて、今回はもうひとつ見ておきたいものがあった。今年から少しずつ見歩いている樹木、特にこの川沿いではカシの類の木が何種類か生育している。葉だけでなくどんぐりの形を見ればもっと確実に樹木の種類が見分けられるだろうと目論んだのだが・・・?


    渓谷沿いにはカシの木の類が何種類か生育している。


    これはシラカシだと思うのだが・・・


    どんぐりの形を調べれば確実に分かるのではないかと思ったのだが、ひとつも実が付いていない。


    こっちはたぶんアラカシ。葉の緑色が濃くて光沢が強い。


    どんぐりはこんな感じだが、200㎜望遠では長さが足りなかった。

 もっと上流ではアカガシらしき木を見ているのだが、途中の河原にストックを置き忘れてきてしまい、取りに戻ったら時間が足りなくなり撤退となってしまった。カギガタアオイは観察できたものの、カシの木類は不消化な散策となってしまった。

 ちなみに仕事で訪れた場所にあったシラカシと思わしき木にたくさんどんぐりが付いていたので載せておく。


    献血バス。後ろにあるのがシラカシと思わしき木。


    どんぐりがたくさん付いている。


    こんな実が成っていた。たぶんシラカシで間違いない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする