スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(ウクライナ 何故橋下や馬渕は語るのか)

2022-04-02 16:08:54 | 日記
4月2日(土)
 橋下は中国、馬淵はロシアの代弁をしていると見透かせば、一応事は分かる。彼らは確信犯である。しかし確信者ではない一般の日本人に、一定程度の浸透力を持っているのも、事実である。つまり彼らの無理筋の言を受け入れる日本人が、なぜ一定数居るのだろうかという、疑問である。
 その一つの理由がストックホルム症候群、或いは酸っぱいブドウ論である。人間は自己の有様を何とか合理化しようとする、そういう原理みたいなものを持っている。人質の境遇なんか逃れたい、しかし物理的に逃れられないのなら、犯人に共感する事で、感覚的に人質としての有様を暈したいという、逃れの心理が働くのである。まあ立民などのお花畑論と一緒である。どんなテロリストだって可哀そうな人生だった部分はあろうから、共感を引っ掛ける出っ張りはある。どんなに強い同盟者と一緒でも、虚を突かれて攻撃されることはあろう。敵対者を持つ人物と一緒に居るのは危険だと言う、偏り過ぎた考え方だってひ弱な人間には、採用する理由もなくはない。或いはブドウを食べたいという欲求を封印する為に、あれは酸っぱいブドウだと、本当は未確認の情報を真実だと思おうとする手段も用いる。そうやって人は妄想とも言える合理化を図るのである。
 橋下などの論を受け入れる一部の人の多くは、心の優しい人なのであろう。本当はプーチンの暴虐が許せないのである。許せないのなら立ち上がって止めるのが、人間として正しい在り方だ。しかし、その行動が取れない人たちなのである。或いは一般の日本人のように口でプーチン批判をして終わりだと済ます、それでは足りない、それでは本当の阻止になっていないと、純情に感じる人たちなのである。
 そういう人たちにとって、実はプーチンは悪くないとなれば、誠に信じたい、良い情報であろう。
 但しこういう人が全部という訳ではない。推測すれば3分の1くらいか。あとの3分の2の人達の心理は本当に分からない。例えば自分も確信犯になりたい予備軍ともいう、実は野心を持つ人なのか。とにかく人の反対を張りたい天邪鬼な人なのか。それとも犯罪通ぶった人が言う、心の闇というものを持った人なのか。