スケッチブック30（安芸高田市長）

8月18日（金）
　広島県の安芸高田市長の石丸伸二という人を初めて知った。ユーチューブで市長の記者会見の様を流している。そこで中国新聞の記事を捏造と断じて、悪しざまに罵っている。中国新聞の側も色々と反論をするが、そして普通ならまあまあとなるところを、石丸市長は一歩も引かない。記事を読み上げてこれは事実と違うと執拗に中国新聞に迫り、中国新聞が個々の記事について釈明はしないと言うと、「では捏造と断定します」と引導を渡す。
　ここまでマスゴミと対決する政治家は見た事がない。偉いものだ、立派なものだと感心した。
　安芸高田市は前任の市長が河合事件で引責辞任をした。そして副市長が立候補したが、4年後には前市長に政権を戻すという約束がされていたとの、雰囲気がある。石丸市長はそういう汚濁した政治を正したいと決意して立候補をしたそうだ。地方首長は国政と違って大統領制だから、そういう事が可能である。昔は国政と地方首長選挙の制度が違う事に違和感を持っていたが、案外二つの制度の併存は良い事なのかも知れないと思うようになった。
　石丸市長はLGBT法案には賛成のようだが、安芸高田市の将来については、20年後には消滅する可能性が高いと認識している（特産品が無いからふるさと納税は期待できない、人口が減少している、バブル時代の建物の建て替え時期が来るが金がない）、現実的な一面も持っているようだ。
　党派は無所属である。地方都市の首長の政策としての当否は私には分からないが、マスゴミに全く遠慮しない態度は痛快極まりない。是非見習いたいものだ。