スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(マスク2枚)

2020-04-03 12:59:59 | 日記
4月3日(金)
 今日のひるおびで田崎さんが喋ったことで、マスク2枚の背景が少しわかった。これは当初から計画されていたことで、決して思い付きで首相が言った訳ではない。いよいよマスクがひっ迫してきたので実行に移そうとしているのだとのこと。
 簡単に言って医療関係者にしか正規のマスクは配れない。それだけしか生産能力がない。国民には我慢してもらうしかなく、代用品でも安心になるだろうと布製マスクをまず2枚配るのだ。政府は来月にも更に2枚、また次の月にもという風に考えていて、決して2枚で留まるという訳ではないとのことだ。
 こう言われると少し了解できる気分になってくる。要は全国民には正規品を配れないから布で我慢してくれという事なのだろう。
 恐らくだが、安倍首相はそのように喋ったが、マスゴミが例によって前後を端折ったという気がする。政府の対策はマスク2枚かよと、国民を誘導したいのだ。それが見事に当たったのだ。
 番組の中で田崎さんは、マスクを配って誰も文句を言わないだろうと官邸は考えたと解説したが、マスゴミの端折りか或は政府の説明不足かで、国民は政府はそれだけしかしないのかと、全く官邸の思惑とは違った拒否反応を起こしたのである。安倍首相はマスクの生産能力と医療現場の状況を正確に説明して、国民に我慢を求めるべきであったが、恐らく怖くて出来ないのであろう。マスクが生産できないとは何だ、そんな政府は許さんと、国民が怒り、政権にダメージが与えられると、危惧したのだろう。本当の事を言えば国民は動揺する、嘘でも安心させておかねばならない。そういう思いが政権にあるように感じる。
 山本五十六は実害のないドーリットル空襲で、国民が動揺すると思い込んで、安心させる為に無理なミッドウエー作戦を強行して墓穴を掘ったと言われるが、どうも日本の支配層にはその遺伝子が残っているように感じてならない。トランプは10万人から20万人が死ぬかもしれないと言い、イギリスは死者3万人で済んだら良い方だと言っている。それでアメリカやイギリスでは国民が動揺して国が立ち行かなくなっているか。逆に国民は団結して武漢肺炎に向かおうとしているように思える。
 これも恐らくだが政府は、マスゴミが政府発表を歪曲して報道するから、いくら説明しても国民に政府の意図は伝わらないと、諦めているのではないか。だったら理性に訴えても無駄だと、マスク2枚に走るのであろう。だがこのままでは完全に逆効果だ。「マスク2枚配るしか能のない安倍」との評価が、定着してしまう。

コメントを投稿