2020年12月16日
長野生活も半月経過。今日は近場の温泉探訪で辰野へ。
塩尻から中央東線辰野支線回りの普通 辰野行きに乗車。塩尻−辰野間にはE127系が充当されていて、ボックスシートが付いてるのでちょっとした旅気分。乗客も少なめでのどかな雰囲気。
塩尻を発車すると、左手に塩嶺トンネルへ向かうみどり湖経由の本線を見下ろしながら山間部へと入っていく。
大八廻りと言われるかつての中央東線メインルート、辰野支線。直線の本線とは対照的にクネクネと山をかきわけて登っていく。このクネクネ区間はスピードも控えめ。岡谷−辰野間はほとんど飯田線化されそれなりの本数があるけど、この塩尻−辰野間は早朝を除いてE127系がほぼ1〜2時間間隔でピストンするのみ。
以前は荷物車を改造した123系が「ミニエコー」の愛称で単行運転していたし、なにかここだけ時が止まったかのような区間。自分はこういう路線大好きだけど。
トンネルを抜けてスピードが上がると小野に到着。駅舎にはかつて有人駅だった面影が残る。
次の信濃川島はバリバリの(?)無人駅。ホームは至って簡素。
やがて右から飯田線が合流すると間もなく辰野。ポイントが幾重にもなって鉄道路線の要衝である?いやあった?ことを想像させる。
塩尻から21分ほどで辰野に到着。
2面3線のホームは長大で、かつて「あずさ」や「アルプス」など中央東線の優等列車が行き交っていた面影を残すも、今はほぼ飯田線の駅。ホームの長さも持て余してる感がある。
飯田線の列車はここ辰野でJR東日本とJR東海の乗務員が交代する為、停車時間が多めにとられている。
飯田線の車両は東海の313系か213系で転換クロスかボックスシートだけど、たまに東日本のロングシート211系が来ると「鉄」目線ではハズレ感が漂う(ーー;)
また、東日本区間は無人駅でのきっぷ回収においてアバウト感があるものの、東海区間では駅に着く度に車掌さんがダッシュしてきっぷ回収する光景が見られる。車掌さんは大変そうだけど(ー_ー)
飯田線の313系普通 天竜峡行きが到着。今度はこの列車に乗車。とは言っても一区間。例により乗務員交代して発車。
飯田線は駅が多いことで有名。駅間距離も首都圏私鉄並みに短い。
「鉄」の方の間では有名な上諏訪・岡谷−豊橋間の飯田線走破普通列車は所要約7時間。自分は乗車経験ないけど、途中に秘境駅もあってかなり乗りごたえありそう。
隣の宮木で下車。目的地の温泉の最寄駅は次の伊那新町だけど、塩尻からだと運賃が高くなるのと、ここから歩いても20分くらいで着くので、ケチな自分はこの駅で降りる。
天竜川を渡る。寒いけど景色はきれい。釣りができればなおいいけど、魚がいるかどうか不明。
のどかな景色の中、前方に温泉施設が見えてきた。
たつの荒神山温泉 湯にいくセンターに到着。なんともユニークな名前。
自販機で入浴券を購入。500円と良心的。受付の元気な女性の方に渡して浴室へ。
泉質はナトリウム−炭酸水素塩泉。内湯のみながら、大浴槽の他に定員3名の寝湯源泉浴槽があり、源泉では珍しくジャグジーが付いている(・・;)
泉温は36~37℃ほど。
大浴槽である程度温まったあとは源泉浴槽へIN。源泉のいい匂いがして温泉らしさは十分。しかもこの湯温なのでかなり長湯可能。「源泉浴槽は人気なので時間は短めに」の注意書きがあるように混雑時は譲り合っての利用となるけど、今日は空いているので長湯させて頂く(*´Д`)
思わずうたた寝してしまう気持ち良さ。こうなるとこのジャグジーが不要に思えてくる。せっかくの源泉なので静かに味わいたい。
源泉でちょっと体が冷えてきたら大浴槽で温まりまた源泉浴槽へを繰り返し、2時間コースで満喫。気のせいか、肌がスベスベ。
湯上がり後はソファーまたは大広間で休憩可。アルコールの自販機もあるので、缶チューハイで喉を潤す。あ〜最高。
〈湯にいくセンター 個人的独断評価〉★★★★☆
やはり良質な源泉を味わえるのが高ポイント。しかし個人的には源泉にジャグジーは無い方がいいけど(^_^;)
地元の方の社交場的な、のどかでアットホームな雰囲気。クルマで来る方がほとんどながら、駅からも近いし缶ビールや缶チューハイ飲めるので自分のアクセスは鉄道一択。ただし本数は1時間1本程度。
身も心も癒やされて、伊那新町駅から帰路に着く。真っ暗な中ジョイント音を響かせてやって来たのは東日本のロングシート211系 岡谷行き(T_T)
まあ真っ暗で景色は見えないし二駅だけだからいいんだけど。
辰野で塩尻行きに乗り換え。飯田線の列車によっては岡谷回りで行った方が早いパターンもあり。
E127系で真っ暗な辰野支線を塩尻へ。かつての夜行急行「アルプス」を思い出すも、残念ながらこの区間の記憶は全く無し。座席車でなかなか寝つけなかったものの、さすがにこの辺りでは睡魔に襲われてたような。
終点塩尻に到着。
かつて繁栄した大八廻りも今はローカルな雰囲気。そんな歴史の移り変わりを感じながら辰野支線・飯田線を行く日帰り温泉旅もなかなかいいかも。