Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2014 冬の道央ぶらり紀行②【ラスト乗車 下り「あけぼの」の朝】

2014年02月28日 12時57分00秒 | 鉄道旅

2014年2月20日

いつものように長岡停車中に目が覚めます。寝台車ではあまり眠れる方ではないので。

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しかしその後は深い眠りに…と思ったら、テーブルに置いた空き缶が床に倒れる音で再び目覚め。
あ~しまった。他の乗客にも迷惑をかけてしまいます。

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村上に到着。一度起きるとなかなか眠れません。
その後はまどろみ状態のまま夜が明けて、やがておはよう放送が流れます。

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秋田到着。カメラ片手にホームを走りまわる人々の姿。しかし朝が苦手な自分は引き続き就寝。
秋田を発車し、土崎を過ぎたあたりで下り「あけぼの」の朝を満喫する為に起床します。

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八郎潟付近で日の出。目覚めると、美しい朝日と雄大な東北の雪景色。まさに寝台列車の醍醐味です。

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この清々しい朝も最後か。

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森岳到着。

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北金岡。「つがる2号」と交換。
8時34分頃、大館到着。ここで最後の儀式に臨みます。

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花善さんのお出迎え。鶏めし弁当を受け取り、しばしホームで「きりたんぽ物語」を拝聴します。

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「あけぼの」でこれ聴くのも最後です。

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花善さんの鶏めし弁当は、期間限定で「ありがとう寝台特急あけぼの」の特別掛け紙となっています。

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これ欲しさに、今回はいつもの「特上」ではなくこちらの鶏めしにしました。
この掛け紙は永久保存決定。しかしこの掛け紙を見ていたら、あ~涙出てきた。

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白沢通過。

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矢立峠に向かいます。

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撮影名所の「陣場お立ち台」。今日も十数人程の姿が見えました。
写真は、窓の着雪と痛恨のかぶり…。

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陣場通過。

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大鰐温泉到着。

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弘前。五能線深浦行き。

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鶴ヶ坂通過。ホームの除雪中です。

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津軽新城通過。カメラマンがいます。
ラスト乗車の下り「あけぼの」は、ここ数日のうっ憤を晴らすかのように快調に走ります。
いよいよ終点の青森が近付いてきました。いつもだけど、12時間30分が本当にあっと言う間です。
ここまで定時で来ましたが、新青森で発車後にすぐ停まってしまいました。
ここへきてトラブル?しかし幸い5分程で再発車。

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ベイブリッジが見えてきました。

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約5分遅れの9時57分頃、終点青森到着です。ついに着いてしまいました。
しかし感慨に浸るのはEF81を見てから。ほぼ全員先頭の機関車へ向かいます。

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下りでEF81を見るのも本当に最後か。

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いつも速攻で回送されるEF81も、撮影客を考慮してくれたのか今日はゆっくり目です。
そして約5分後、多くの人に見送られてEF81が回送されていきました。

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行ってしまった。
一息ついて、ゆっくり24系客車を眺めます。

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「津軽海峡冬景色」の景色。

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この方向幕も見納めです。

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回送用DE10が連結されます。

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皆さん名残惜しそうです。

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10時15分頃、多くの人に見守られ24系回送です。
まだ上りに乗れるという安心感があるせいか、思ったより寂しさは和らぎますが。
しかし本当に下り「あけぼの」ラスト乗車が終わってしまった。「また次に…」っていうのはもう無いんだな。
臨時が走るとは言え、「ソロ」なんかプラチナだろうしとても無理でしょう。

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あ~本当に行ってしまった。心に穴が開いたようだ。しばし佇む。
しかし、寂しいお見送りのあとは、気分を切り替えて津軽海峡線に乗り換えます。

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「スーパー白鳥11号」。

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この列車も5分程遅れて青森を発車しました。
閑散期の平日という事もあり、車内は空いててゆったりできます。

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通る度に高架が増えている北海道新幹線。正直、本当に見たくない。
所々に新幹線が見える青函トンネル区間はビールを飲んで爆睡で過ごします。
トンネルを出ると、雪の青森に対して北海道側は晴れています。

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遠くに函館山が見えてきました。

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函館の車両基地を通過。

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5分程遅れたまま函館に到着しました。向かいの札幌行き「スーパー北斗9号」に乗り換えます。
これも空いているだろう…と思いきや、何と自由席はデッキに多数の立ち客が。

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キハ183系出火事故により「北斗」が減便している影響でしょうか?
この時点で札幌まで立ちっ放し濃厚です。3時間15分もあるのに。
「スーパー北斗9号」も数分遅れて函館を発車。

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藤城線。いい眺めです。

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美しい駒ヶ岳。
空席ができる気配はまったくありません。腰が痛くなってきました。
長万部で函館山線に乗り換えればよかった。すごく後悔。

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伊達紋別。
空席ができるどころかどんどん乗客が増えていき、写真も撮れなくなってきました。
結局定刻より15分程遅れた16時頃、ようやく札幌に到着しました。
函館から札幌まで立ったままだったのは初めてです。3時間30分の立ちっ放しも自己新記録。
あ~疲れた。

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今日は札幌に泊まります。今日のお宿は「ホテルモントレエーデルホフ札幌」。

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天然温泉付きに高層階からの眺めに引かれてこちらのホテルにしましたが、
これは自分には身分不相応なすごいホテルです。これが「じゃらん」で素泊まり1泊6500円。奇跡だ。

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すごい眺め。
さっそく14階の温泉に向かいます。「カルロビ・バリ・スパ」という難しい名前です。
源泉:井戸水=7:3の割合で加水されているようです。
あまり温泉らしさはありませんが、若干の塩味が感じられます。
露天風呂もあり、ライトアップされたテレビ塔が見えます。
露天風呂からまさか札幌の夜景とは。これは嬉しい誤算です。すっかり満喫して上がりました。

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夕食は花善さんの鶏めし弁当。
「あけぼの」で早起きした上に3時間30分の立ち。疲れました。
時刻は23時。本日はこれで就寝。明日は富良野に向かいます。zzz…。

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2014 冬の道央ぶらり紀行①【下り「あけぼの」ラスト乗車】

2014年02月25日 22時09分00秒 | 鉄道旅

2014年2月19日

 

 

 


「あけぼの」さよなら乗車を兼ねた2月閑散期の北海道ぶらり旅。今日の仕事帰りに出発予定。


しかし2月14日の関東大雪以来、「あけぼの」は運休続き。
特に14日発は下りが鴻巣、上りが浦佐で長時間抑止のあとに打ち切りとなったとか。
2月18日時点でも上越線「水上-越後中里」が運転見合わせとなっており、「あけぼの」も引き続き運休。


迎えた2月19日。気が気でないまま出社して、ちょこちょことJR東の運行情報を見ます。
そして昼の時点で「上越線『水上-越後中里』終日運休」の公式発表!
あ~終わった。苦労して手に入れた寝台券が水の泡。ガックリ。


…ところが、いつまでたっても「あけぼの運休」の公式発表は無し。
上越線が通れないのにどういうこと?まさか迂回?
真相を確かめるべく、16時頃にJR東の電話案内に問い合わせます。

自分「今日の『あけぼの』は運行するんですか?」
案内「今のところ運行の予定です」
自分「上越線は終日見合せとなってますけど?」
案内「今のところそうなっていますが、『あけぼの』は運行予定です」
自分「迂回するんですか?」
案内「そのような情報は入っておりません」
自分「???」

よくわからないけど、とにかく今日の「あけぼの」は運行されるようです。
完全に終わったと思ったけど。助かった。
しかし苦労してきっぷを手に入れて運休に遭遇した方々のことを思うと、あまり手放しでは喜べません。

そうと決まれば定時早々に退社して出発の準備。
何せ運休濃厚だったので何にも仕度してません。大急ぎで仕度してシャワーも浴びれず出発。
そして20時20分頃、上野駅に到着。この瞬間がたまらない。

 

 

 

 

 

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旅立ちはecuteから。

 

 

 

 

 

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弁当購入が至福のひと時。
いよいよ13番線に向かいます。

 

 

 

 

 

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下りの「あけぼの」に乗るのは今回が最後。
今まで何度となくウキウキ気分で見てきたこの案内板も、これで見納めか。

 

 

 

 

 

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2月の平日だというのに、この人の多さはすごいな。
まあ、廃止報道以降の11月・12月と「あけぼの」に乗り、この異様な光景も少し見慣れはしましたが。

 

 

 

 

 

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この発車案内もあとわずか。
20時55分頃、いつもと同じように「あけぼの」が推進運転で入線してきた。
この入線シーンを見るのもこれが最後。涙腺が緩むのを必死にこらえる。
気を抜くと涙が出る。

 

 

 

 

 

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7号車シングルDXは特にプラチナチケット。やはりここには特に「それっぽい」方々が乗車していきます。

 

 

 

 

 

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規制ロープが張られた先頭機関車付近はごった返していますが、罵声がとぶこともなく平穏。
この調子で最終日までトラブルなく譲り合って撮影したいものです。

 

 

 

 

 

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下りEF64の眺めもこれが最後。

 

 

 

 

 

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今日のEF64は両サイドにヘッドマークが付いている「両カン」。理由はわかりません。
大雪運休と関係があるのでしょうか?

 

 

 

 

 

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貴重な光景。

 

 

 

 

 

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痛々しい塗装はがれ痕も。
最後の下り「あけぼの」の雄姿を見届けたところで、本日のお宿6号車ソロに乗り込む。

 

 

 

 

 

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今回は久々に下段。
そして21時16分、「あけぼの」上野を定刻発車。

 

 

 

 

 

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上野出発シーンもこれが最後。

 

 

 

 

 

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いつもソロからウキウキ気分で見てきたこの景色も、今回は100%寂しさのみ。
臨時で走るとは言いますが、ソロは1両のみだしシンデラは連結なし。乗れたとしても開放上段か。


しかし今日はとにかく運行されて良かった。車内放送を聞く限りいつものルートで行くようです。
「水上-越後中里終日見合わせ」とは言っても、下り「あけぼの」が上越国境に差し掛かるのは0時付近だから、もう明日の通過という扱いで特にアナウンスも無いのでしょうか?

 

 

 

 

 

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大宮に到着。

 

 

 

 

 

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ここも多くのカメラマン。

 

 

 

 

 

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高崎線内でビールを飲みながら弁当を食べるのもこれが最後。やるせなくなりる。

 

 

 

 

 

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14日の大雪の名残が今も残っていて雪景色。
上野-大宮間にも雪が残ってたし、自身初体験の上野-青森全区間雪景色となりそう。

 

 

 

 

 

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どんどん雪が増える。

 

 

 

 

 

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2分程遅れて高崎に到着。すぐに発車となり上越線に入ります。
沼田-水上間も18日まで運転見合わせとなっていた。確かに完全に雪国の風景。

 

 

 

 

 

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水上で運転停車。
いよいよ上越国境の「運休区間」に入ります。
JR東の公式発表では依然として「運転見合わせ」となっています。
見合わせ区間に突入するのも初体験。


確かにすごい雪だけど、冬の上越国境っていつもこんな感じじゃなかったっけ?という感じも。
しかし、これはきっと懸命に除雪作業をして下さった方々の尽力の賜物でしょう。
一説では、運休の理由は土合駅構内での貨物列車立ち往生だったとか。


新清水トンネルを抜けると、いつものように息を飲む美しい夜景。
この上越国境下り線の夜景もこれが最後。
初体験だったり最後だったり、下り「あけぼの」最後の夜は思い出深いものに。


しかしこの辺で眠気が限界。石打を過ぎたあたりでカーテンを閉めて就寝。
ベッドに横たわりながら聞こえる「カタンカタン」の軽やかなジョイント音、「ピーッ」という旅情あふれる汽笛。
あ~何で廃止なのか。速けりゃいいってもんじゃないだろうに。
未だに廃止を受け入れられないまま。zzz…。

 

 

 

 

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ラストラン「あけぼの」寝台券争奪戦

2014年02月14日 23時52分00秒 | 10時打ち

2014年2月14日

 

 

 

 


今日は3月15日のダイヤ改正で廃止となる列車・車両のラストラン、3月14日分の指定券発売日。

やはり自分にとっては「あけぼの」が最大の関心事。

 

衝撃的だった河北新報の廃止報道から約3ヶ月。
以来、惜別の満員御礼が連日続いているようだけど、その天王山となるラストランの寝台券争奪戦。


当初自分は上野駅でラストランを見送る予定だったけど、Xデーが近づくにつれどうにもラストランに乗りたくなってしまい、ダメモトで参戦する事に。


下りはハナから断念し、狙うのはいくらかとれやすいと思われる上りのソロ。
とれる確率は限りなくゼロに近い大争奪戦となりそうだけど、果たして。

 

 

 

 


朝6時に起床。天気予報では今日は雪だけど、今のところ降ってない。
今のうちにバイクで…と思ったら、やばっ、すぐに降り出してきてしまった。

たちまち大雪に。急遽予定変更でクルマで出動。
しかし予定より大幅に出遅れてしまった。間に合うか?


6時40分頃、A駅みどりの窓口到着。先客はなし。ふーっ、間に合った。一人でもいたらアウトだった。
その約3分後、後続に一気に二人来た。危なかった~。


そして7時になり窓口オープンで事前受付開始。一番受け付け確保ながら、予選突破に過ぎない。


続いて雪の中クルマを走らせ隣の駅へ。指定券申込書を提出すると、
「『あけぼの』ですね、5番受付です」と言われ、予想はしていたけどガックリ。ここは辞退する。


さらに隣駅へ。「事前、どれくらい入ってます?」と聞くと「7番目です」と言われ、ここも辞退。


ブルトレのラストランに挑むのは初めてだけど、やっぱりこれは凄いな。
結局一駅だけの申込みとなり、「これは無理だな」と落胆しながら雪の中を一度帰宅。

 

 

 

 


そして時刻は9時。10時打ちを見守りに行く為、家を出る。
これが終わったら会社に行かないといけないので、今度は電車で行く。
雪を考慮して早めに家を出たけど、早くも遅延。全然来ない。うわ~マジか、間に合わないよ。


20分待ってようやく電車到着。そして途中駅で乗り換えると、何とこれも遅延!終わった…。


焦りMAXの中、結局車内で10時を迎える。


とれないにしても、せめて10時打ちを生で見守りたかった。
サイバーステーションで開放Bを見ると、10時3分の時点ですでに上下とも「×」。羽後本荘枠まで。
まあ当然だけど、やはり瞬殺。

 

 

 

 


10時6分頃、みどりの窓口到着。すでに平穏を取り戻している。あ~生で見たかった。
恐る恐る窓口を覗き込むと、きっぷの形跡は無し。やはり無理だったか。

 

一応「一番受け付けだった者ですけど」と窓口氏に尋ねると、「○」のゼスチャー。
…ん?とれたのが「ゼロ」ってことか?そして続けて出てきた言葉は、


 

 


「とれてますよ!」


 

 


「えーーーっ?」思わず絶叫!

 

 

 

 


窓口氏「お客さん(自分)のだけとれましたよ」
自分「うおっ、すごい!よくとれましたね!」
窓口氏「まっ、腕ですよ(ニヤリ)」
自分「失礼ながら、正直とれると思ってませんでした」
窓口氏「『あけぼの』最後ですもんね、よかったですね」
自分「本当にありがとうございました」

 

 

 

 

 

極限の10時打ち成功!


差し出されたきっぷは間違いなく「3月14日 あけぼの ソロ 青森-上野」。
「とれた」の「○」だったのか。いや~しびれた。手が震えてる。10時打ちでここまで興奮したの初めて。
それにしても、こちらのみどりの窓口は本当に頼りになるな~。

 

 

 

 

 

とにかく、嬉しくも悲しい「あけぼの」ラストランの寝台券をゲット。
3月14日、最後の「あけぼの」に乗りながら、間違いなく号泣だろうな…。

 

 

 

 

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「あけぼの」存続要望

2014年02月07日 22時41分00秒 | 鉄道

2014年2月7日

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懐かしの上野EF81(2006年)。
「あけぼの」ラストランまでカウントダウンが始まっている中、
一縷の望みを託したくなる報道が2月5・6日に出ていました。

自治体や商工関係者「あけぼの」存続を要望(読売新聞)
http://www.google.co.jp/url?q=http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20140205-OYT8T01192.htm&sa=U&ei=gNj0Usm7AoWBkgWY3YGgDg&ved=0CCQQFjAC&usg=AFQjCNECh3KjvcWO0TDfb1fD5lrls7VvjQ

寝台特急あけぼの「存続」を 19団体、JR東に(朝日新聞)
http://www.google.co.jp/url?q=http://www.asahi.com/articles/ASG255HRXG25UBUB00Z.html&sa=U&ei=gNj0Usm7AoWBkgWY3YGgDg&ved=0CDMQFjAF&usg=AFQjCNGRkoBWEdxiuvyZhUh8OfRWWgRUfg

ビジネスや観光に大きな痛手になるとして、JR東日本と国土交通省に要望書を提出したとされています。
実際、自分も八郎潟への釣り遠征や、五能線周遊で能代・弘前、きりたんぽを食べに大館など、
毎年のように北東北に訪れているのですが、「あけぼの」廃止後はあまり行く気はありませんでした。

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思い出の茶カマ(2009年)。
似たような声が沿線自治体に多く寄せられたのかどうかはわかりませんが、
今はこの存続要望書にすがる思いです。なぜこのタイミング?という気はしますが…。
正直ハードルは高いと思うけど、何とか大逆転復活を…。

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