2014年2月20日
いつものように長岡停車中に目が覚めます。寝台車ではあまり眠れる方ではないので。
しかしその後は深い眠りに…と思ったら、テーブルに置いた空き缶が床に倒れる音で再び目覚め。
あ~しまった。他の乗客にも迷惑をかけてしまいます。
村上に到着。一度起きるとなかなか眠れません。
その後はまどろみ状態のまま夜が明けて、やがておはよう放送が流れます。
秋田到着。カメラ片手にホームを走りまわる人々の姿。しかし朝が苦手な自分は引き続き就寝。
秋田を発車し、土崎を過ぎたあたりで下り「あけぼの」の朝を満喫する為に起床します。
八郎潟付近で日の出。目覚めると、美しい朝日と雄大な東北の雪景色。まさに寝台列車の醍醐味です。
この清々しい朝も最後か。
森岳到着。
北金岡。「つがる2号」と交換。
8時34分頃、大館到着。ここで最後の儀式に臨みます。
花善さんのお出迎え。鶏めし弁当を受け取り、しばしホームで「きりたんぽ物語」を拝聴します。
「あけぼの」でこれ聴くのも最後です。
花善さんの鶏めし弁当は、期間限定で「ありがとう寝台特急あけぼの」の特別掛け紙となっています。
これ欲しさに、今回はいつもの「特上」ではなくこちらの鶏めしにしました。
この掛け紙は永久保存決定。しかしこの掛け紙を見ていたら、あ~涙出てきた。
白沢通過。
矢立峠に向かいます。
撮影名所の「陣場お立ち台」。今日も十数人程の姿が見えました。
写真は、窓の着雪と痛恨のかぶり…。
陣場通過。
大鰐温泉到着。
弘前。五能線深浦行き。
鶴ヶ坂通過。ホームの除雪中です。
津軽新城通過。カメラマンがいます。
ラスト乗車の下り「あけぼの」は、ここ数日のうっ憤を晴らすかのように快調に走ります。
いよいよ終点の青森が近付いてきました。いつもだけど、12時間30分が本当にあっと言う間です。
ここまで定時で来ましたが、新青森で発車後にすぐ停まってしまいました。
ここへきてトラブル?しかし幸い5分程で再発車。
ベイブリッジが見えてきました。
約5分遅れの9時57分頃、終点青森到着です。ついに着いてしまいました。
しかし感慨に浸るのはEF81を見てから。ほぼ全員先頭の機関車へ向かいます。
下りでEF81を見るのも本当に最後か。
いつも速攻で回送されるEF81も、撮影客を考慮してくれたのか今日はゆっくり目です。
そして約5分後、多くの人に見送られてEF81が回送されていきました。
行ってしまった。
一息ついて、ゆっくり24系客車を眺めます。
「津軽海峡冬景色」の景色。
この方向幕も見納めです。
回送用DE10が連結されます。
皆さん名残惜しそうです。
10時15分頃、多くの人に見守られ24系回送です。
まだ上りに乗れるという安心感があるせいか、思ったより寂しさは和らぎますが。
しかし本当に下り「あけぼの」ラスト乗車が終わってしまった。「また次に…」っていうのはもう無いんだな。
臨時が走るとは言え、「ソロ」なんかプラチナだろうしとても無理でしょう。
あ~本当に行ってしまった。心に穴が開いたようだ。しばし佇む。
しかし、寂しいお見送りのあとは、気分を切り替えて津軽海峡線に乗り換えます。
「スーパー白鳥11号」。
この列車も5分程遅れて青森を発車しました。
閑散期の平日という事もあり、車内は空いててゆったりできます。
通る度に高架が増えている北海道新幹線。正直、本当に見たくない。
所々に新幹線が見える青函トンネル区間はビールを飲んで爆睡で過ごします。
トンネルを出ると、雪の青森に対して北海道側は晴れています。
遠くに函館山が見えてきました。
函館の車両基地を通過。
5分程遅れたまま函館に到着しました。向かいの札幌行き「スーパー北斗9号」に乗り換えます。
これも空いているだろう…と思いきや、何と自由席はデッキに多数の立ち客が。
キハ183系出火事故により「北斗」が減便している影響でしょうか?
この時点で札幌まで立ちっ放し濃厚です。3時間15分もあるのに。
「スーパー北斗9号」も数分遅れて函館を発車。
藤城線。いい眺めです。
美しい駒ヶ岳。
空席ができる気配はまったくありません。腰が痛くなってきました。
長万部で函館山線に乗り換えればよかった。すごく後悔。
伊達紋別。
空席ができるどころかどんどん乗客が増えていき、写真も撮れなくなってきました。
結局定刻より15分程遅れた16時頃、ようやく札幌に到着しました。
函館から札幌まで立ったままだったのは初めてです。3時間30分の立ちっ放しも自己新記録。
あ~疲れた。
今日は札幌に泊まります。今日のお宿は「ホテルモントレエーデルホフ札幌」。
天然温泉付きに高層階からの眺めに引かれてこちらのホテルにしましたが、
これは自分には身分不相応なすごいホテルです。これが「じゃらん」で素泊まり1泊6500円。奇跡だ。
すごい眺め。
さっそく14階の温泉に向かいます。「カルロビ・バリ・スパ」という難しい名前です。
源泉:井戸水=7:3の割合で加水されているようです。
あまり温泉らしさはありませんが、若干の塩味が感じられます。
露天風呂もあり、ライトアップされたテレビ塔が見えます。
露天風呂からまさか札幌の夜景とは。これは嬉しい誤算です。すっかり満喫して上がりました。
夕食は花善さんの鶏めし弁当。
「あけぼの」で早起きした上に3時間30分の立ち。疲れました。
時刻は23時。本日はこれで就寝。明日は富良野に向かいます。zzz…。