Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

周遊きっぷ廃止

2013年02月20日 13時10分00秒 | 鉄道

2013年2月19日

JRから周遊きっぷ廃止が発表されました。自分はかなりの愛用者だっただけに相当の痛手。
ここ数年はどんどんゾーンが減少し、それに代わるフリーきっぷが無いエリアでは本当に不便でした。
北海道方面には代わりのフリーきっぷが登場するらしいけど、最近の流行は「特急券別購入」「多客期使用不可」。
JR北海道は使い勝手を考慮してくれそうな気がするけど、東日本は問答無用で切り捨てそうな気が。
果たしてどんなフリーきっぷになるのやら?

初めて周遊きっぷを使用したのは国鉄時代の「周遊乗車券」。
周遊指定地を2箇所以上周る場合に発行可能で、運賃が割引になる。
フリーきっぷではなかったけど、完全オーダーメイドで有効期限が1ヶ月もありました。
フリーきっぷタイプの周遊券と並行して販売されていたけど、当時でもかなりマニアック。

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普通周遊乗車券。
この時は快速「ムーンライト」(今の「えちご」)や急行「とがくし」など165系で新潟・長野を周り、
快速「みすず」を乗り継いで中央本線「松本→新宿」の普通列車で帰って来るという、165系・115系のみの行程。
古き良き時代の貧乏旅。

続いて瀬戸大橋開業一番列車乗車に使用した「高松・こんぴらミニ周遊券」。
宇高連絡船最終便に乗り、高松駅で一夜を明かして瀬戸大橋一番列車に乗ってきました。

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瀬戸大橋一番列車も混んでいたけど、宇高連絡船最終便も名残惜しむ人々で混雑がすごかった。
しかし朝焼けの瀬戸内海はきれいだったな~。夜の高松駅は寒かったけど。

大学のサイクリングサークル時代によく使用したのは「信州ワイド周遊券」。
急行「アルプス」や「002」(新宿0時02分発上諏訪行きの夜行普通列車)で長野方面に輪行する時に使用。
ワイド周遊券は周遊エリアまで急行の自由席利用可で、当時は急行もそこそこ走っていたのでとても便利でした。
特に「アルプス」は本当によく乗ったな~。

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7日間有効で学割8860円。これは格安でした。
上り「アルプス」で帰宅してそのまま登校…なんて事もありました。

大学後半からは北海道行脚が多くなる。
最初に使用したのは「北海道ニューワイド周遊券」。航空使用可能で「ニュー」となっていた。
自分は飛行機に乗る気はなく、有効期限と値段の関係でこちらにしたような気がする。

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青森まで急行「八甲田」の自由席を利用し、道内では「利尻」や「オホーツク9号」などの夜行を多用。
貧乏学生には有難い時代でした。

入社後は北東北にも行くようになる。初めて奥羽本線方面に行くのに使用した「青森・十和田ミニ周遊券」。

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寝台特急「鳥海」で行き、「あけぼの」で帰って来る行程。「鳥海」はこれが最初で最後の乗車でした。
「あけぼの」は陸羽東線経由で運行されていて、奥羽本線の十文字・湯沢あたりの雪がすごかった。
これまでほとんど東北本線経由でしか東北へ行った事がなかったので、
初めて見る羽越線・奥羽線のきれいな景色に感激し、「あけぼの」が日本海ルートに変わった事もあり、
それ以来東北へは羽越線・奥羽線周りが当たり前になってしまいました。
残念ながら「あけぼの」では新庄到着前に寝てしまい陸羽東線の記憶がまったく無し。
小牛田駅だけは辛うじて見えたけど。

現行の「周遊きっぷ」に転換されてからも、長期休みのみならず普通の土日もよく使った。

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五能線周遊に便利だった「秋田・白神ゾーン」。不老不死温泉に行きました。
このきっぷの実質後継「秋田・大館フリーきっぷ」もすごく使いやすくていいきっぷだったのだけど…。
現在この周遊きっぷに代わるフリーきっぷが無く(時期によってはあり)、夏の八郎潟遠征時は本当に困る。

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「急行『アルプス』さよなら乗車」に使用した時の「白馬・諏訪ゾーン」。
「信州ワイド周遊券」程のコストパフォーマンスは無かったけど、これも使い勝手の良いきっぷだった。
特にバス釣りを初めてからは、大糸線で木崎湖・中綱湖陸っぱり釣行時にとても重宝したきっぷ。

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北海道エリアは他地域に比べ比較的多くのゾーンが現在まで残っている。
特にイチオシは、道北のみならず富良野・新得まで行けてしまう「札幌・道北ゾーン」。
道南・道央・道東・道北と全て使用したけど、やはりこの「道北ゾーン」が使い勝手・コストパフォーマンスNo1!

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583系乗りたさに、急行「きたぐに」で大阪往復した時の「京阪神ゾーン」。
この時は阪神競馬場で桜花賞を観戦し、その時の勝馬はダイワスカーレット、2着はウォッカ。
今思うと歴史的な一戦でした。

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振り返ると懐かしくなる周遊券・周遊きっぷ。
廃止は本当に残念…というか、何か在来線旅行者駆逐作戦でも行われているのではないかと思ってしまいます。
周遊きっぷに代わる新たなフリーきっぷが在来線旅行者の味方であってくれる事を切に願います。

コメント
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