屋久島で二番目に大きいとも言われる大和杉コース(調査対象になった屋久杉のなかで縄文杉につぐ太さの巨木)で見られる秋の風景をご紹介いたします。
屋久島では少ない紅葉が見ることができる11月が一番のおすすめ!今回撮影したのは11月の中旬です。
登山口はヤクスギランド。きれいな清流を通り抜けていきます。
サルノコシカケの一種。何年も生きるきのこなので固く、一年中見ることができます。
これぐらいの大きさで何年ぐらい生きたのでしょうか?
ハリギリの黄葉。屋久島ではハリギリの木も巨木になります。
屋久杉に着生(引っ付いて生きている他の植物)した樹木が紅葉します。ナナカマドとマルバヤマシグレかな。
ナナカマドも屋久島ではよく屋久杉に着生しています。赤い実をつけます。この個体はあまり紅葉していません。
きのこじゃないよ。寄生植物のツチトリモチ。他の樹木の根っこなどに寄生して栄養をもらっています。
フォリースギバゴケ。白谷雲水峡でなくてもコケはいっぱい見られます。
隠れた名杉「ミホノ杉」。大きな屋久杉ですが、抱きつくことができます。
(有名な屋久杉は保護の為、近づいたり抱きついたりできないことが多いです)
白骨化したツガの巨木。
こちらもツガの巨木かな?屋久杉以外の巨木も見どころです。
ホウホウゴケの一種。
染み出す水で口を潤します。屋久島の水はまろやかで飲みやすい。
世界自然遺産の地域へと入っていきます。
屋久島全部が世界遺産ではなく約5分の1。世界遺産のエリアに行くにはある程度歩いていかないといけないところが多いです。
黄葉している葉っぱはコハウチワカエデ。
屋久島では紅葉するカエデの種類は少ないです。
時折、見かけるコハウチワカエデの紅葉が美しかったです。
大和杉に到着。写真では大きさが伝わらないのが残念です。
大和杉の木肌。
少し遠目にみた大和杉とヒメシャラ。ヒメシャラの木も数百年は生きていると思われ巨木です。
屋久杉とまだ青いハリギリの葉。写真だと秋らしくありませんね。
ヤクスギランドに戻ってくると眺めのよいつり橋を渡ったり。
人工的に切ったように割れている花崗岩の岩。節理と言われる自然現象です。
紅葉が足りないナナカマドの葉っぱ。屋久島では気温差と日照条件が悪く、あまり赤く染まらないそうです。
美しい渓谷を見ながら無事帰ってきました。
縄文杉コースに比べ、余裕を持って歩くことができ、ほとんど人にも会うことがない穴場の大和杉コース。静謐な森を歩いていると自然の奥深い懐に入っていくような感覚に陥ることができる場所です。