南の島、屋久島では亜熱帯性の植物マングローブを見ることが出来ます。
屋久島の南側・栗生川河口付近にだけマングローブの一種メヒルギが自生しています。
ただし、南の島と言っても九州に近い島なので数は少なくマングローブのほぼ北限にあたります。
汽水域(海水と川水が混じる場所)に生息しているので潮の干満により、地上に現れたり、水没したりします。
その為、倒れないように幹の途中からは体を支える根っこ(支柱根)をのばしたりします。
まるで動物の足のように見えませんか?
もう一つの特徴は、種子が幹についたまま、発芽して(胎生種子)、長く成長してきます。
いずれは落下すると柔らかい土の上に突き刺さったり、潮が満ちているときは流されてどこかに運ばれて行きます。
屋久島からどこか遠くに運ばれて、芽を出すかもしれません。
ちなみに河口付近にはこのような綺麗な海が広がっています。
うららかな春の日に里の風景をのんびり見てまわっても気持ちの良いものです。