昔からよく言われる。
男のヒゲ剃りと、女の月経は、どっちが大変か?
俺は医学関係の仕事をしていたので、
月経にはとても詳しいし、
女学生に教えていたこともある。
また家族や近くにも、
成人女性は少なからずいたので、
月経の大変さも知っているつもりだ。
まずヒゲ剃りの苦しみは、
思春期後期以降、
毎日、ヒゲを剃るか、あるいは、
ヒゲの手入れをしないといけないことだ。
これは死ぬまで続く。
かなり大変なことだ。
月経も大変だ。
12歳ころから52歳ころまでの約40年間、
毎月平均7日、経血の処理をする。
(ただし初期と閉経期は、月経不順と言い、毎月あるわけではない)
月経時は、
月経痛に悩まされることも多く、
また月経が近づくと精神が不安になり、
PMS(月経前症候群)などを引き起こす。
また月経中も、精神的に不安定になりやすい。
精神的にタフな女性でも、
月経時は、夜寝るときも気をつけるし、服装も気をつける。
そして閉経前後10年間も、更年期障害に悩まされる女性は多い。
ただし、上記のことは、いずれも、大きな個人差がある。
こうしてみると、
ヒゲ剃りも、女の月経も、ともに大変だが、
俺は「ヒゲ剃り」の方が、ずっと大変だと思っている。
その理由は、
男は誰でも、「ヒゲは必要ない」・・・と考えるが、
女性は、「月経は面倒だが、ないともっと困る」と考えているからだ。
月経のない女性は、子供を産めず、
月経は、雨のようなもので、
雨が降らないと、作物ができないのと似ている。
つまり・・・・
人類存続にとって、絶対的に必要なもの・・・・これが月経だ。
そこがヒゲとは全然、重みが違う。
ただしヒゲにも、深い意味があるのかもしれないぞ。
それは心理的な意味や、象徴的な意味だと思う。
鶏の鶏冠とか、丹頂鶴の赤い模様や、
牡ライオンのタテガミに属することなのだろう。
スターリンのヒゲも、あれはあれで、
混乱時のソ連の凝集力として、役立ったのだろう。
年を取ると、
女性の声は低くなり、
外見も、男に見えることがある。
ただヒゲがあれば、その人は男であると見分けがつく。
(でも見分けがついたから、別段いいこともないが・・・)
最近は、若いキャリアウーマンも、
しばしば、ヒゲが伸びてくるという。
女性が男性化していることだけは確かだ。