1960年代のビートルスブームは、
すごかった。
世界中の若者が熱狂した。
当時、世界は冷戦構造だったので、
ソ連はどうだったんだろう?
・・・と誰もが疑問に思うハズだ。
実は、
1960年代のソ連政府は、
なんと、ビートルスを否定し、
レコードを禁輸していたんだ。
そしてレコードを持っている者は、
逮捕されることもあったという。
しかし世界はひとつだ。
何かしら、ビートルスはソ連に入ってきた。
で、ソ連の進んだ若者たちは、
何とか工夫して、
エレキギターを自分たちで作り、
ビートルズの曲を演奏したりしたという。
ビートルスのレコード輸入が解禁されたのは
やっと1970年後半。
そして80年代後半に入ると、
ソ連の会社から、ポールのレコードが発売されたりした。
その後、すぐに、
ソ連は崩壊した(1991年12月)。
日本人の俺だって、
ビートルスのメロディには、
めっちゃ熱狂した。
だから、
ソ連の若者は、
もっともっと興奮し、
そこに自由を感じ、
かたぐるしい共産主義に嫌気が差した・・・
と言うこともあったのだろう。
実際、現在のロシアの中年以降の人々は、
「ビートルズは、ソ連崩壊に、関係あった」
と言っている。
たとえば、ネットなどで、
「Can't Buy Me Love」や「I Want To Hold Your Hand」
を聞いてみてほしい。
きっと大きな自由を感じるはずだ。
またビートルスが、
「Singer Song Writer」であり、
また、類まれな演奏家だったこと!
そういうことは、何より、
ソ連の若者に影響を与えたと思う。
「俺たちも、なんとかしないといけない」
と思ったんだと思う。
ビートルズ、ソ連を崩壊させた・・・
というのは、
「精神的な意味で」という条件付だが、
俺も、かなり正しいと思っているんだ。