2012年7月28日の、
隅田川の花火・・・こんなにすごいとは思わなかった。
夕方、買い物に行くと、
なんと、国道6号線が、何百メートルにもわたって、通行止め!
しかも、国道のそこら中に、シートを敷いて、
宴会が始まっていた。
ある場所などは、
国道を全面に使って、
人、人、人・・・・・
多くの女たちは、きれいな浴衣姿であった。
男たちも、少なからず、浴衣を着ていた。
外国男の5人連れがいた。
皆、浴衣を着ていた。
浴衣の裾が、膝までしかない男もいた。
私は笑った。
国道6号と言えば、首都圏の人は皆わかっているが、
「水戸街道」のこと。
とても広い道路だ。
ここに座って、皆、花火を見ているというわけ。
ちょっと異様な光景だ。
国道沿いのコンビニは、超満員!
夕刊を買おうとしたら、
店員が「あのぉ・・・ずっと、並んでるんですけど・・・」
え?・・・後ろを振り返ると、
コンビニの通路を、延々と長い行列ができていた!
私は買うのを止めた!
外に出ると、ババーンと花火が始まった。
ときどき「ホー」という感嘆のためいき・・・
・・・実は、私は、花火は特に好きではない。
・・・自宅に帰り、新聞とネットを交互に見ながら、
音楽鑑賞・・・・
9時ころ、花火が終わった・・・
ふと思い出した。
先ほど、国道のものすごい雑踏の中、
一人の若い娘が、重い荷物を背負い、ひどく「びっこ」を引きながら、
日本橋方面に、消えていった・・・・のを。
顔を見ると、ひどく疲れていた。
浴衣姿の若い女たちの嬌声の中、
よれよれのパンツ姿で・・・
国道のど真ん中を、ぐいぐいと歩いていった。
私はなぜか、その娘の、背中をずっと見送っていた。
どこに行くかは知らないが、
その孤独を、思った。
彼女の人生を思いやった。
彼女の意志を思いやった。
彼女にとって、
今夜の花火大会は、どんな意味をもつんだろう?
もう、そんなこと、慣れっこになっているんだろうか?
そしてまた、思った。
隅田川には、
ホームレスが、寝起きしている。
猛暑の中、もちろん、クーラーもない。
蚊に刺されながら・・・の空き缶拾いの毎日。
少なくとも花火どころではないだろう・・・
そんなことを考え、
いつしか(たぶん20年前ころから)、花火が好きでなくなった私。
花火一発の値段・・・
3号玉=3,400円
4号玉=6,000円
5号玉=10,000円(直径15cm)
6号玉=16,000円
7号玉=24,000円
8号玉=38,000円
10号玉=6万円(1尺玉 約30cm)
20号玉=60万円(2尺玉)
隅田川の花火・・・総予算、1.5憶・・・
・・・そのうち1億の税金が投入されるとか・・・
私は、隅田川花火に反対と言うのではない。
子供のころ、花火は大好きだった。
そして、コンビニや近隣の店は、大儲け・・・
皆、楽しみにしているだろう!
これはこれで、すばらしいことだ!
続ける価値は十分にあるだろう!
ただ、率直に楽しめない「もう一人の自分」もいる・・・
そういうことだ。
富士山の裾野には、青木ヶ原樹海がある。
自殺の名所だ。
陰と陽・・・・
今日、花火を楽しんでいる人も、
明日は地獄かもしれない。
そして、逆もまた、真なり・・・・
どんな人生でも、
せめて、心だけは、明るく生きたいものだ。
私は 西成の越冬医療団に高校生のとき 強制的に参加されましたが、まさか 西成の人に助けられるとは思いませんでした。
ボランティアGの世話人で 集まっていた人は 西成でなく
下町の住人でした。当時 ラブホテル街に住んでいた私も
その一人です。
私は 精神的に立ち直った今 西成の世話人をつうじて 寄付活動しています。本当は いろいろ行動したいのですけど
いろいろありまして
陰と陽です。
陰がなければ、陽もない・・・・ヒトラーや、ニクソン大統領は、それをわかっていなかったらしい。