1994年、不思議な馬が、クラシック戦線を「ひそかに」賑わした。
サムソンビッグだ。
この馬、全然強くなかったが、
11頭中11番人気で、重賞きさらぎ賞を逃げ切った。
超スローペースだった。
そのタイム 2:07.4(良馬場です!)は、
その日の未勝利勝ち馬よりも遅かった!
単勝は172倍!
サムソンビッグは、クラシックにチャレンジ。
結果は?
予想通り・・・
皐月賞・・・18頭中17着
ダービー・・・18頭中18着
菊花賞・・・18頭中18着
もう少しで、逆3冠!
その後は、惨敗を繰り返し、
障害に移ったが未勝利で1勝しただけだった。
大地一人が思うに、
サムソンビッグは、この年の3冠馬ナリタブライアンを勝たせるために、
出現したと思う。
それがシンクロニシティというものだ。
そしてこのサムソンビッグ、
函館3歳ステークスでは、ナリタブライアンに先着しているのです。
人間でも、
こういう人って、
いるんじゃないでしょうか?
偉人の傍には、その人自身はどってことないけれど、
なぜか、その偉人に、どうしても必要な人。
競馬は人間社会の縮図なんです。
ちなみに、サムソンビッグはとても、
大人しい馬だったということです。
サムソンビッグのような人生、
いいかもしれませんね。
でも、何やかんや言っても、
サムソンビッグの生涯獲得賞金は1億円を超えてまっせ。
サムソンビッグ、ありがとう!