♪大地一人のスカイツリー暮色♪

有料版/運命鑑定
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女性の中の女性、突如、現る!

2012-04-19 09:18:04 | 日記

およそ10年前の夏の日、
東京の東村山市の公園の
ベンチに座っておりました。


とても暑い日でした。

・・・と、4名の中年の女性が
やってまいりました。

皆上品なマダムという感じでした。
全員、日傘をさしております。

その中心におられたのが、
ひときわ目立った女性・・・
推定163センチ。48キロ。
モデル体型・・・
真っ白なロングドレス。
白い大きなツバ広の帽子。
大きな日傘も白。
スリーブは、肘まであります。
前腕は、広いカバーで覆っています。
つまりUVの完全防備!
(渋谷ギャル語では「超ガツ盛り」と言うそうです)

私は思いました。
カンカン照りの中、
超ガツ盛りの女性!
「そうだ。これこそ、女性の中の女性ではないか!
まさに女性の鑑(かがみ)だ!」

しかも大きな日傘、
フリルのついた上品なものです。
最低でも5480円はするでしょう。
そう。上品な女性は、正直私の好みです。
「上品な女性も」、と言うべきかも?

私はうっとりと見とれました。

4名は、ちょうど私の前で止まりました。
彼女たちは世間話をしておりました。
いつしか私は中心の女性のお姿を凝視しました。
向こうはツバ広帽子を被っておりますので、
私のことは全く気付かないご様子。

そのチャンスを利用し、
すべての服装をくまなく再チェック・・・
最後にシャネルの黒ショルダーバッグ(20万?)
・・・ほう、似合ってる!

一陣の涼風が私の心を通り過ぎました、

やはり素敵な女性を見るのは、気分のいいもの。
目の保養になります。
心の栄養になります。

私は存分に女性美を堪能した後、
うれしくなって、立ち上がりました。

「いや、ちょっと待てよ!」
ここまで来たら、ぜひこの女性の顔を拝んでみたい。

どんな上品なお顔なのだろう?
若尾文子のようなチャーミングな顔?
八千草薫のような上品な顔?
ひょっとして美智子妃のような・・・

サンダルの泥を払うふりをして、
ひょいと覗き込みました。
心臓ドキドキ・・・

「アイ~ン!」

そこに厳然とあったのは・・・
山田邦子さんソックリの
垂れ目の、失礼ながら、
ちょっと間の抜けたお顔でした。

「プッ!」
服装とのあまりのギャップに、
私の心は噴き出しました。

歩きながらも、なぜか笑いは止まりません。

おブスと言うのではありません。
かわいいお顔なのです。
でもギャップが激しすぎた~
そしてまた・・・
「たとえ日焼けしても、支障のないお顔」のように思えたのです。

しかし最寄りの「秋津駅」に着くころに
逆にこう思いました。

待てよ・・・
女性の人生は、
あれでいいのでは?
他人の思惑とは関係なく、
好きなファッションを楽しめばいい!
自分が幸福なら、それでいいのではないだろうか?
他人の目などクソ喰らえだ。

とすれば・・・
やはりあの女性は、
別の意味で、
女性の中の女性?
そう。女性の鑑(かがみ)なのだ!
ゴーイング・マイウェイでいいのだ!
納得!

・・・と思いながら、
もう一度、大きな帽子と、
垂れ目の山田邦子さんを思い出し、
再度、噴き出す私なのでした。

まことに修行が足りない男です。
いつまでたってもダメな私ね~

というわけで、
私は電車(西武池袋線)に乗りました。
ふと気付きました。

そうか、
東村山市はコメディアンの
志村けんさんの出身地!

やっぱり、
最後は笑うシナリオだったのかも・・・

以上・・・
いつまで経っても忘れられない思い出です。

今のような世の中、
一番大切なのは、
笑いかもしれませんよね。

いかに不幸な時でも、
あまり神経質な人生は
歩みたくないものです。

アイ~ン・・