アイリス あいりす 

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私の知っているおじさん<NO535>

2014-10-28 11:59:15 | 日記
私にとっては、2度目の母の一番下の弟です。
むろん血のつながりはありませんが、

このおじさんが数年前に亡くなりました。
その時、2度目の母はすでに亡くなっていて、
その妹のおばさんから聞いた話ですが。

彼女が言うのには
「お金を借りに来て、本当に困った子だった」
というのです。

私の記憶ではそのような話は皆無でしたから、
驚きましたが、
実はこのおじさんは
離婚しています、娘さんが一人いました。

職も転々としていて、最後に長く務めたのは、
街のガラス店でした。

街のガラス店の社長には、とても好かれて
いたようで、葬儀では、「息子よりも私を
大事に思ってくれていた人でした」と
言って、号泣したそうです。

このおじさんは私達姉妹にもとてもよくしてくれ
それは、親戚中のどの子も同じように思って
いたようです。
人を分け隔てすることなく、愛想のよい人気者
でした。
よく「おい、どうした、その顔は。元気出せよ、
おまえの年なら、世の中面白くてたまらんぞ」
などと、冗談を言って、笑わしていましたし、
親戚の子供は、いつもおじさんのまわりに
いました。

じつは私の子供たちも1度だけ、故郷のお祭りに
出かけた時に、お祭り男のおじさんに、ばったり
出合い、子供たちをあいてに、冗談を言って、屋台の
お菓子をご馳走してくれました。
そのたった一度なのに、子供たちにはおじさんの
記憶は強烈で、魅力的な人として、残っているのです。


このおじさんを見てきて、
私は、亡くなったことを、おばさんから聞き、
「おじさんは、寅さんだったね。」と
自然に口から出ました。

彼の周りにはいつも人の笑顔がありました。
けして、彼は自分のことをダメ人間だとは
思っていませんでした。

いつも彼は、胸を張って元気いっぱい生きて
いるように見えました。

「そうだね、あの子はどういうわけか、子供や
他人様には、受けが良かったようで、人気者
だったからね。寅さんねえ。きっとそうだね」

そして、私は
こう付け加えました。
「おばさんは、さくらちゃんだね」


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