♬ 昨日ひさしぶりに、上野公園へ友人とランチに出かけました。
美味しいのはもちろん、美しく盛られた食事のひとつひとつを、堪能して友人との会
話もはずみました。友人はご飯をおかわりする程でした。
カフェも木立の中にあり、風が通り、外でおしゃべりを楽しみました。
そして、カフェを後にしようと、歩きだした時に、後ろから若い女性が声を掛けてき
ました。振り向くと、私の日傘を持って、「お忘れですよ」と差し出してくれまし
た。なんて素敵な日なんでしょう。忘れっぽい私ですが、こんな人に会うのは、うれ
しいものです。ですから「あなたは女神だわ。」と言いました。
その帰り道に、チェロを弾く東ヨーロッパ風の顔立ちをした、若者がいました。
私達は、近づいて友人と私は語りかけました。若者は日本語がわかりました。
そして更に私は、「愛のあいさつは、できますか?」と聞きました。
昔やったので、全部は覚えていませんが。といいながら弾き始めました。
私の好きな曲のひとつです。チェロの音は、「セロ弾きのゴーシュ」の本にあるよう
に、人間の身体にも心地よい響きをもっています。目の前で、その音にしばし浸るこ
とができました。
「私はこの曲は、チェロの音で聞くのが一番好きです。人を幸せにする曲だとおも
いますから、ぜひレパートリーに入れてみてください。」と図々しくお願いをしまし
た。そして私のリクエストに応えてくれたので、千円をチェロのケースに入れまし
た。
にこやかに笑って若者は、「練習しておきますから、また来てください。」と言って
くれました。
私も、「こちらに来るときには、きっとあなたを探しますよ」と、いいました。
今日は動物園がお休みの月曜日でした。
大人の時間を満喫して、私達はまた楽しくおしゃべりをしながら、歩きました。
人生は、こうして素敵な人たちとふれあう時があります。