アイリス あいりす 

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日本人は一年に一度こころを開く

2018-01-16 10:49:00 | 日記

♬日本人は他人に心を開くことは、めったにありません。

親切心は持っていますけれども、心を開く事は別なのです。

そういう日本人が1年に一度だけ、心を開く時があります。

それは、桜の季節です。

桜の木を見上げる時は皆心を開いているのです。

桜の古木のような肌に、見事な薄ピンク色の小さな花びらをみると、

日本人は感激して見つめ、心を開いて見るのです。

桜の木の下では、皆さん知らない人同士でも、話かけたりできるのでは

ないでしょうか?

あなたが、もし地方の方で、都会に出かけて帰ってくると、地元の風景にホッとするでしょう。それはあなたがその場所に心を開いている時ですね。

私も、実家のある市に戻ると、なぜかホッとしたこともありました。

今ではその町が、様変わりしていますし、昔に比べるとそのあたりの空気も明るく感じるのです。

時の流れですよね。懐かしいものは消えて行き、新しいものが増えて地方も空気が変わっているのです。

そんな日本人の心が、長い間開くことは、めったになく桜の花見の時に、愛らしい

花びらを見つめる時に、ほとんどの人は気づいてもいないと思いますが、こころを開いているのです。

日本人がなぜ桜の季節が一番好きなのかと、不思議に思う海外の人もいるようです。

寒い冬を過ごすことは、辛い思いをすることに等しいように日本人は感じています。

その辛い冬を何とか過ごして春に無数の花をつける桜の木に、人々が吸い寄せられるのは、人生もそうであってほしいとの、願いもあると思います。

古木のような木肌の桜の木に、無数に咲く花は、日本人の一人ひとりと重なっているのです。

自分が小さなピンク色の花のように、日本人には思えるのです。

私達は、そうやって長いこと、桜をみるたびに、心を開き楽しんできたのです。

他の花とは、まったく違うのは、この自分たちにそっくりな冬を過ごして、春になるとピンク色の満開の姿を見せてくれるからですね。

自分たちの手も顔もやがて皺ができ、桜の木にますます魅せられるのです。

私のような歳になると、桜の花は孫のように思いますよ。

普段、心を開くことが、永い間できなかった日本人ですが、これからの未来にはそれすらも、やがては過去のお話となるでしょう。

新しい時代がやってきます。明るい未来がやってきます。日本人も変化していくでしょう。

 

 


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