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むしろ、アジャイル的な契約のほうが、今後は経営が安定するんだよね・・・

2013-12-06 12:27:58 | Weblog
アジャイルは契約が問題といわれる。

今まで伝統的な長期的な請負契約が組めず、
  超短期的(1ヶ月、1週間?)な契約を継続的にするか、
  準委任契約(ベストエフォートであり、成果物に責任なし)
にするしかないから。




しかし、最近の技術を導入すると、

・思ったより性能が出ないとか
 (いや、NoSQLとかいいませんよ)

・突如おかしな動きをするとか
 (いや、Java系インメモリDBで、更新などを繰り返して、
  ガベージコレクションが起きたときとか、いいませんよ。
  とくに、Out of memoryになって、ログが残らないときとか)

・結局生産性が上がらず、工数が減らない
 (いや、高速開発とかいいませんよ
  工数がかかるのはGUIと機能設計なので、
  それ以外を高速化しても、さほど生産性があがらない・・)

などと、想定外のことが起きる。
また、設計レベルでの可視化はUMLとプロトタイプどまりで、
ネットワーク通信までを含めた動的シミュレーションまで
行っていないので、イメージが掴みにくく、

結局、いまだと、結合テストをして、はじめて理解した!
などということが、あってしまったりする。

そうすると、結合テスト以降で、人を増やさなくてはならなくなり
(この時点で予算の半分以上は消化している)
人を増員・残業させると(SIerの営業利益を見れば分かるけど、
そんなに儲かる仕事ではないので)、赤字になってしまうという
現象がある。

つまり、最近の開発は、金融商品(株など)と同じなのだ。
そこで、そいつを長期請負にしてしまうと、大きな損失を被ることがある。
経営もギャンブルになり、安定しない。




じゃ、どうするか・・・
金融商品と同じく、分散投資だ。

つまり、仕事を分散して、額を減らすしかない。
さらに、短期売買を繰り返し、すばやく見切るということが必要になってくる。

結果として、発注側も規模を小さくして、短期の仕事を積み上げるということになる。
損切りを早くし、保険を掛けたいので、いくつかの方法を同時に試し、
よいものを、最終的に残すというセットベース開発を行うことになる。

こうなると、長期請負契約から、超短期的(1ヶ月、1週間?)な契約を継続的にするか、準委任契約(ベストエフォートであり、成果物に責任なし)にするしかない。
つまり、アジャイル開発に移すしかないのだ。




この流れは、開発より、経理の人のほうが、圧倒的に理解しやすいだろう。
つまり、

新規技術を用いた開発には、リスクを伴う。
そこで、長期的にNVPを求めることができない。
  なぜなら、割引率を求めることができないから。
  割引率を求めるには、リスクを知る必要があるが、
  全く新しい技術のリスクは分からない。

なので、リアルオプションで考えるしかない。
 リアルオプションは、セットベース開発、
 つまり、アジャイルのリーン開発に相当する
 だとすると、契約もアジャイル的な契約に併せたほうがいい。
 そのほうが、実績と支払いが一致するので、経営的にやりやすい

なんだけど、これが法務の人とか、開発の人とかには、
ご理解いただくのがたいへんなのよね~

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