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人々を成長分野に「転職」させても、収入は、そんなに変わらない(しょせん会社員ですから)

2023-07-28 11:20:25 | Weblog
↓の記事
で、

政府の成長戦略では、AIなどの成長分野に人を転職させ、平均賃金を上げようとしている(そのための手助けとして、リスキリングなどがある)

っていう考え方について、何回かに分けてツッコんでいくと書いたけど、
きょうはその2回目

人々を成長分野に「転職」させても、収入は、そんなに変わらない

っていうお話。



日本は、会社員の場合、もちろんキーエンスとか例外はあるだろうけど、
業種によって、収入が何倍も誓うっていうことはない

成長分野である、AIとか創薬とかの場合、
例えば、日立製作所の発電部門からAI関連部門に異動しても、
たぶん、給料は、変わらない(同じ会社なら、ふつう同じ給料だ)

石油化学の研究所に勤めていた研究員が、
製薬会社の研究所に転職したとしても、
たぶん、給料が倍になることはない。

日本の場合、どんな業種につくかでは給料は変わらず、
どんな職業形態につくかで、大きく収入が変わる。



たとえば、IT関係の高収入の人っていったら、どんな人を思い浮かべるだろうか?

YouTuber?
フリーランスの人?
中小受託ソフト会社の「社長?」
ベンチャー創業者?

・・・ほら、みんな「会社員」ではない。
だから、「転職」してもこれら高収入者にはなれない。
むしろ、職業を変える必要性はないのだ。
IT企業の会社員が、ベンチャー企業を創業してもいい・・・
・・・ってか、そっちのほうが普通じゃないかなあ?



ITだけじゃないかもしれないけど、
まあ、ITを例にいうと、職業形態は、日本では主に3つある

・派遣・臨時労働者(アルバイト、派遣、非常勤勤務)
・正社員
・自由業


■「派遣・臨時労働者(アルバイト、派遣、非常勤勤務)」は、
相場が月手取り25万を中心に、上下15万、つまり

月給 10万円~40万円の間

にとどまっている。40万を超える非常勤とかは少ない。
で、この金額は、大学の非常勤講師でも、
システムエンジニアの派遣でも
ごみ掃除のアルバイトでも
なんでもそう。職業関係なく、非常勤・派遣は、この間。

■「正社員」は
下が20万(下回る会社もあることはあるけど)、
上は2000万(上回ることもあるっちゃあるけど)だけど、
上下幅が問題ではない

年収 600万円を超える「可能性がある」

ってこと。派遣で年収600万を超える人はまずいないけど、
サラリーマンで年収600万は、結構普通にいる。
この600万を超えるか超えないかで、生活スタイルや
人生設計は大きく変わる。

■「自由業」は年収0~∞

っていわれても困るだろうから、IT業界で話をする。

IT業界で、標準的に派遣会社やSES企業に流す人月単価の標準は、


1人月単価 70万~75万 経験年数 3年

ではないだろうか。
システムの難易度により、この値段が上下する。
1人月単価80万以上になってくると、
システム的に難しい(専門的知識を要求される)システムと考えられる。

1人月単価が、60万円台の場合、
仕事の内容が簡単、ないしは補助的な内容か、
Web関係のお仕事(Web系は人多い。なので、単価やすくしても、だれかやってくれる)
と考えられる。

50万円以下の場合は、普通経験年数3年以前でOKの仕事と判断される


で、フリーランスの場合、
フリーランスの紹介会社は、5%~20%のマージンを引くと考えられる。
月70万円台の単価だとすると、フリーランスの人に月60万はらってもいいことになる。

つまり、上は60万くらいってことになる。実際は50万円くらいの人が多いのかしら。



ちなみに、派遣会社の場合、マージンは
事務系の場合、10%~20%のマージン
技術系の場合、30%~40%のマージン
と考えられる。

システムエンジニアの派遣は技術系なので、30%~40%のマージン、
つまり、7割から6割のお金(50万~40万)を会社はエンジニアに割り当てられる。

しかし、会社に割り当てたお金=手取りになるわけではない。
会社に割り当てたお金から、会社がその人と分担して払う雇用保険など+その人が支払うべき税金、年金、社会保険が引かれる。
この税金社会保険で引かれるお金は、岸田政権の場合、「五公五民」と言われる。
50万から40万のお金の、5公5民が派遣社員の手取り、つまり30万~20万となり、さっきの話と合う(私の収入とも一致する)



なお、このフリーランスの人、つまり月収50万~60万の人と、
派遣の人月収30万~20万の人は、現場では混ぜて使われる。
よって、仕事の差はない(正社員は多くは管理職やリーダーになるので、
仕事の内容は変わる)。


手取りが倍近く違うのに、仕事は一緒、
「同一労働同一賃金に反する」
とかサラリーマンや、ほかの業種の人は思うかもしれないけど、
これは当然とされる。そして、派遣社員の人はフリーランスになろうとは思わない。

それはなぜか・・・



人生に対する保証が違うのだ・・・

派遣社員の場合、うつ病になると、
 まず、会社を休職する。
 休職が1年半くらい続くと、傷病手当金の期間がなくなるので、失業する
 失業保険で、1年間くらいつなぐ、この間、再就職できないけど(うつ病だから)
 求人応募してダメでしたという証拠を集める→この証拠が死ぬほど重要!!!
 失業保険が終わるころ、たぶん障碍者認定されて障害手帳ももらっているから、
 障害手帳とさっきのダメでしたの証拠を基に、生活保護の申請をする
 そうすると、生活保護が受けられる


という、うつ病になった後から、生活保護を受けるまでの連係プレーの道が
確立されている。そこで、うつ病になっても、死なずに生活できる。



しかし、フリーランスの場合、うつ病になると
 即座に失業する。
 失業保険・・・入ってないから受けられない
 生活保護・・・若いんだからダメ、仕事がないって、証明できないじゃん
   →これを言われないために証拠を集めていた
っていうことで、お金が入ってこなくなり、生活が破綻し、
自殺しか道がなくなる。



そして、このうつ病になる確率って、めちゃくちゃ高いのだ。
まえの派遣先、1年行ってないけど、チーム(10人くらい?)で3人・・・多いよね!
(ちなみに、コロナにかかった人は1人だった。コロナより高確率!!)

どうして、うつ病になるのか・・・
みなさんにも、仕事の内容を体験していただき、感じてもらいましょう!

こんな感じの仕事が決ます
「マイナンバー、総点検してください」
・・・なにを、どうしろと(^^;)まったくわかんないです。

この仕事の意味は、
「総点検する方法はお任せ(=丸投げ)しますが、」
「総点検したら、”絶対に”エラーがっ出たらいけませんよ、
 出たらあなたの責任ですよ!」
っていう意味です

普通、どんなに頑張っても、1万件~10万件に1件以上の割合で、
何らかのエラーって、出ます。人間のやることですから・・・
マイナンバーの間違えって、1億数千万人に対するもんですから、
この割合以下です。

つまり、どんな点検方法でも、エラーはでます。そういうものです。

でも、エラーが出たら、不条理に怒られます。
政治家の人は、発注者に怒ります
発注者は、受託者に怒ります(+アルファの怒りを込めて)
受託者は、下請けを怒ります(+アルファの怒りを込めて)
   :
正社員は派遣・フリーランスを怒ります(+アルファの怒りを込めて)

派遣・フリーランスは・・・怒りを受け止めて、うつ病になります。←イマココ

って感じです。
うつ病になりそうなの、伝わりました??

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